留学してみて分かった日本と違うアメリカの授業の特徴

アメリカと日本の大学の授業では、システムや成績のつけ方、授業の形態まで多くの点で異なる特徴があります。皆さんも「アメリカでは積極的にクラスで発言しないといけないらしい」「アメリカは授業のハードルが凄まじく高いらしい」という話を耳にしたことがあるかもしれません。そこでアメリカの大学に1年間留学して分かった、アメリカと日本の授業違いについて書いていきたいと思います。

授業の形態やシステムの違い



出典:http://free-photos-ls02.gatag.net/images/lgf01a201312200900.jpg

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アメリカの授業は、講義形式の授業が少ないということが特徴の1つです。私も留学する前から「アメリカでは多くの学生が授業中に手を挙げて発言し、活発に議論が行われている」というイメージを持っていましたが、まさに想像通りでした。大きな大学でも20人程度で行われる少人数クラスが多く、教授と学生の距離は日本に比べて近くなります。アメリカは積極的に質問することや、意見を述べることが良いとされる文化なので、黙って授業を聞いているだけではなく能動的に授業に参加していくことがベストでしょう。

また日本に比べると居眠りやスマホなどで、授業を聞いていない学生は圧倒的に少数派です。その理由の1つには、成績が低いと就職活動や大学院への進学への影響が考えられます。学生は将来良いキャリアを築くため、必死に勉強するのです。そして他にも費用面での理由があります。アメリカの大学は世界的に見ても学費が高く、都会にある名門私立校ほど費用がかかります。つまり大学を続けるための奨学金を得るために、成績を取らなければいけないという人も多いのです。

アメリカの学生は勉強量が多い?



出典:http://free-photos-ls03.gatag.net/images/lgf01a201405180200.jpg

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アメリカと日本では、授業のシステムにも違いがあります。日本では1授業につき、週に1回の講義があることがほとんどだと思います。しかしアメリカでは1週間に2回講義がある科目や、研究室やディスカッションクラスなどを含める科目もあります。そのためアメリカでは1学期に取る授業が3〜6つほどですが、実際の勉強量は多くなります。

 そしてアメリカの大学では多くの課題が出されます。そしてレポートはもちろん、グループで行うプロジェクトやプレゼンテーションなど、その種類は多岐に渡ります。さらには授業前に予め教科書や資料を読んでから、参加しなければいけない授業もあります。これらの課題をこなさなければ授業に遅れをとってしまうため、自然とそれに比例して勉強量も多くなっていくのです。

そして成績は大体が出席、授業態度、提出物、そして小テストやミッドターム(中間テスト)、ファイナル(期末テスト)の成績で総合的に判断されます。そのためテスト1本だけで良い成績が取れるということは不可能なのです。また、テストで多かった形式はウェブ受験やスキャントラン(マークシート)方式です。ウェブ受験では、解く時間や期間の制限はありますが、場所や受験時間の指定はありません。そのためインターネットが繋がる場所ならどこでも受けることができます。一方教室で受験する場合は、パソコンの他にマークシートを使うことも多いです。このシートは大学内のブックストア等で購入することが可能で、質問数や筆記の有無に応じたいくつかの種類が販売されています。日本では教室で解答用紙が配布されますが、アメリカでは配布されないことが多いです。マークシートは必ず自分で買っておく必要があるため、試験前にはなるべく多めに用意してストックしておくと便利でしょう。

学部やクラスの違い



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 日本では大学受験をする時に、自分が入りたい学部を決めます。入学後には他学部の科目を履修することができる場合もありますが、学部を掛け持ちすることはできません。しかしアメリカの大学では、入学後に専攻を決めることができます。つまり入学してからの2年間は一般教養を履修し、その間に自分の進みたい道を決めるのです。私が留学していた時も、音楽学部「UNDERSTAND MUSIC」、都市計画学部「PLNG MULT ETH CITY」・メディア学部「TV-FLM AESTHETICS」、ビジネス学部「CONCPT AMER ENTRP」など多くの学部の授業を専攻していました。

またクラスの表記にも、日本とちょっとした違いがあります。アメリカの大学では、例えば「MKT 100」というように、クラス名の横に数字を記してあります。100番台は基礎クラスで、その数字が上がるに比例して難易度が増していきます。つまり日本で例えると1年生がとる科目が、だいたい100番台から200番台だと言えるでしょう。そして科目への理解度が上がるにつれて、300や400番台などの上級クラスを履修していくのです。また上級科目を取る上で注意したいのは、事前に基礎科目の単位を要求される科目です。例えば、「Prerequisites:ECON 160 or 300」と書いてある場合は、経済学160もしくは300の単位を取得していなければいけません。さらに「All Marketing majors must attain a grade of “C” or higher in MKT 304.」といったように、ある程度の成績を要求されるケースもあります。そのため留学中に学部の授業を取るときは、しっかりと履修する前に「Prerequisites」の情報を確認する必要がありそうです。

いかがでしたか?





 私がアメリカに留学してみて感じた、日本の授業との最も大きな違いは「授業の形態」でした。講義中心の日本にくらべて、アメリカでは学生の積極的な参加が求められます。私も留学先で授業を受けていた時、突然教授から「じゃあ今から4人組になって、この問題をディスカッションしてみて」と指示されることも多くありました。実際に留学してみると驚くことや戸惑うこともあるかと思いますが、このような全く違うスタイルで学ぶ授業はきっと新たな発見に満ちたものとなることでしょう。