学生団体OBが語る。インカレの学生団体に入るメリット・デメリット

学生団体に入ったら楽しい?

大学では何のサークルに入ろう。
新入生は今、そんなことを考えている時期ではないでしょうか?
そして中には「自分が通っている大学のサークルもいいけど、他の大学の人と交流してみたい」や「サークルで趣味に没頭するよりは、将来に役立つことがしたい」と思っている人もいると思います。

そんな皆さんがその選択肢の1つとして検討するのが、インカレの学生団体ではないでしょうか。今回はインカレの学生団体を3年間続けた筆者が、学生団体に入るメリット・デメリットを紹介します。

学生団体とは

学生団体という言葉に明確な定義はありません。それゆえ様々な人が、「サークルと違い、目的を置いて活動している団体だ」とか「社会に貢献する活動をする団体だ」なんて定義します。それに対して「ただの意識高い系じゃないか」とかいう人もいます。

3年間学生団体で活動してきた筆者も、学生団体を定義することはとても難しいと感じています。強いてういならば、筆者が思う学生団体の定義は「自分たちの楽しみよりも、世の中に何かを発信しようとすることに重きを置いている団体」です。「世の中に発信する何か」のクオリティは問いません。そのような活動をしている団体のことです。

学生団体に入るメリット

学生団体に所属しているとたくさんのメリットがあります。その中でも特に2つのメリットを紹介します。

他大学の面白い友達が増える

学生団体には他大学所属の面白い人が集まります。ここでいう面白い人というのは、「様々なバックグラウンドを持っている人」になります。決して優秀な人が集まるという意味でも、面白おかしい人が集まるという意味でもありません。
様々なの大学出身の人がいますし、中には理系の大学だったり、美術大学だったりと様々な大学の人が集まります。そういう人たちは大学で学んでいる分野も違い、今まで生きてきた環境も違ったりして面白い話が聞けることが多いです。そしてそのような人たちは、就職先も変わった分野に進むことが多いので、将来の人脈作りに役立ちます。

自分たちの責任で活動ができる

学生団体に先生も上司もいません。学生団体で活動する人たちは、すべて自分たちの責任の下、活動しています。ボランティアをする時もイベントをする時も、成功したら自分たちの成果ですし、失敗したら自分たちの責任になります。好きな仲間と自分たちが好きなイベントやボランティアを、自分たちの責任領域で出来るということはかなり面白いです。

学生団体に入るデメリット

学生団体に所属していることによってのデメリットもあります。そのデメリットについてご紹介します。

自分が通う大学について詳しくなくなる

インカレの学生団体に入ると自分の大学事情についての情報が回ってこなくなります。初めは語学のクラスなどで友達を作って授業も一緒に受けると思います。しかし学生団体の活動拠点が学校周辺ではないと、大学にいる時間が学年を重ねるごとに少なくなり、大学に行く機会が少なくなります。授業で単位を取ることに支障が出る程、友達が少なくなることもあります。特に学生団体で飲みに行くのが学校周辺ではないと、学校周辺の居酒屋の情報を知らずに大学の友達の話の内容が分からなくなることもあります。

理不尽な環境に不満が出る

繰り返しになりますが、学生団体には先生も上司もいません。それゆえ自分たちに負担をかけながら運営をしている団体がほとんどです。インターンと違い、営業活動をしてもお給料が出るわけでも交通費が出るわけでもありませんし、自分たちで作ったイベントは自分たちでチケットを売らないといけません。学生団体に所属する団員は、「自分たちが好きなことをやっているから、これくらいはしょうがない」と割り切っている人がほとんどですが、そのような環境が不満でやめて行く人もたくさんいます。

終わりに

学生団体のことがお分かりいただけたでしょうか。
筆者は学生団体で活動をしてきて、得るものも多く、大学で学生団体に入って本当に良かったと思っています。

しかし学生団体に必ず入るべきとも思いませんし、絶対入らない方がいいとも思いません
自分がこれだと思うサークルや団体に入って大学生活を楽しんでください!