今日の日本には、たくさんの支援団体が存在し、様々な形で様々なニーズに合わせた活動をしています。そんな中で今回紹介するのは、関東の学生が集まる、とある学生団体。なんと学生の力で、学生だけの力で!東南アジアのラオスという国に学校を建設しているのです!
Prologue
東南アジア唯一の内陸国にして、最大の貧困国「ラオス」。日本からおよそ4000キロ離れたこの異国の地で、ある日本人の学生たちが活動しています。
彼らの名は、「学生団体 夢人-yumenchu-」。首都圏の大学生を中心に活動しており、関東最大規模を誇ります。
自分たちでイベントを企画・運営し開催することで、その総収益金を全額ラオスに寄付し、ラオスの学校建設を主とする教育支援に充てているのです。
そんな「学生団体 夢人」が抱く想いとは!
2011年に創立した「夢人」。彼らは一体どのような想いで活動しているのでしょうか。すでに小学校2校、中学校1校を建設している夢人は現在、4校目の中学校建設を目標に活動しています。彼らを突き動かしているのは団体メンバー、一人一人に流れる二つの理念でした。
「夢を夢で終わらせない」
「何か大きいことをしてやろう!」
きっと、多くの人がこれまでにそう思ったことがあるのではないでしょうか?夢人にはそう夢見る多くの学生がいます。それが彼らにとっては、普通の大学生活を送るのではなく、ラオスという離れた地に教育支援をすることにつながるのです。
また教育支援をすることで、それまで教育を受けられなかったラオスの子どもたちが教育を受け、夢を持つようになる。持てるようになる。それが叶えられた時、このマインドは達成されると言えるのでしょう。
「一人では叶えられない大きな夢をみんなの力で叶える」
夢人は自分たちでイベントの企画・運営を行います。当然それは少人数ではできません。彼らは代ごとに達成すべきミッション、つまり“夢”を持っています。
イベントの結果により“夢”が達成できるかどうか決まるため、「夢を夢で終わらせない」メンバーたちは一致団結し、最高の空間を作り上げるのです。
実際、ラオスで何してるの?
夢人は年に二回、8月と3月に「スタディツアー」を行います。これは、実際に現地に行ってラオスのあらゆることを学び吸収するというもの。自分たちが建てた学校を見に行ったり、ラオスの文化・伝統に触れます。
このスタツアの中で彼らが取り組む大きなものの中に、「運動会」があります。
なんでラオスまで行って運動会なの!?
こう思う方もきっと多いのではないでしょうか?
実は、ラオスの学校には運動会というものが存在しません。それどころか、内陸国で海がないため外の国と貿易などで触れる機会が少ないこと、さらにその国民性もあり、子どもたちはのんびりとしていて競争心が少ないのです。
そこで、教育支援を行っている夢人では、子どもたちに対する情操教育(心を豊かにし、個性や想像力、自分を表現する力を育てる教育)として、毎回のスタディツアーで運動会を開き、自分たちが建てた学校に通う子どもたち・村の子どもたちとチームに分かれ、走り回るのです。
もちろんそこは運動会。得点も競い合い、順位が上のチームから、夢人からプレゼントを贈呈します!その中身はノートやペンなど、子どもたちが勉強に使えるものとなっています。
実はこの「夢人」 イベントがすごかった!
夢人は「学生に楽しいを、ラオスに学校を」というスローガンのもと、年に数回クラブイベントを行います。その言葉通り、彼らのイベントは、数ある学生団体の中でも群を抜いた大注目イベントになっています。
今年の七夕の日に、世界が注目する渋谷のクラブ「WOMB」にて行った「YUMENCHU KAOPANSA 2016」は総動員数830人を突破、有名企業からの協賛もあり、多くの大学生に衝撃を与えるイベントとなりました。
さらに10月25日には、渋谷・センター街に位置する有名クラブ「I2 SHIBUYA」(旧T2 SHIBUYA)にて、夢人創立5周年記念ハロウィンイベント「YUMENCHU the 5th」を開催。その規模や豪華協賛など、再びの注目を浴びました。
夢人創立史上最多となる協賛企業をつけ、伝説に残るイベントとなること間違いなしとなっています。
10月16日、遂に日本一に!
10月16日、全国の学生団体の中で日本一を決める「学生団体総選挙2016-キミは情熱を目の前に何を思うか-」が開催されました。
実は夢人、この400もの団体が出馬した総選挙において、インターナショナル部門で見事グランプリを受賞!
創立5年目にして遂に、国際活動をする学生団体の中で日本一となったのです!
夢人の将来とは
そんな夢人では10月25日のイベントをもって、代替わりとなりました。4代目から5代目へ。
「日本でイベントを開催して遊びに来た方に楽しんで頂けたら、その分だけラオスの教育が豊かになる。支援の形として成り立ちながら、ラオスにも日本にも利益がある。もしかしたらこれは非効率的な支援の方法なのかもしれません」
そう語るのは、5代目代表を務める中央大学2年の阿部博成さん。
「ですが、私たちは支援の形を変えたいと思っています。ラオスに支援をしていて、そのために日本で資金集めをして、そのために募金活動をして… そんな効率的な考えではなく、『もっといっぱい巻き込んじゃおう!』『ラオスの教育支援もして、日本も盛り上げちゃおう!』そんな“面白いこと“を考えているのが夢人なのです。このように私たちは、ポジティブすぎる循環を作っていきたいと考えています」
進化し続ける「学生団体 夢人-yumenchu-」、これからも「夢を夢で終わらせ」ず、「大きな夢をみんなの力で叶え」ていくその姿に目が離せない!
【団体概要】
団体名:学生団体 夢人-yumenchu-
設立:2011年11月
団体理念:「夢を夢で終わらせない」「一人では叶えられない大きな夢をみんなの力で叶える」
活動内容:
・発展途上国「ラオス」への教育支援
・年2回、現地へのスタディツアーを実施
・現地にて運動会などの情操教育
・イベントの企画・運営HP:http://yumenchu.planet.bindcloud.jp/index.html