大学生はリボ払いに注意!仕組みや手数料から危険性を解説!

  • 「大学生になったのでクレジットカードを作りたい!」
  • 「今月はついついカードを使いすぎてしまった…」

このようにお考えではないでしょうか?

大学生になるとクレジットカードを使い始める人も多くなります。すでに使っている人は

後払いの便利さから、ついつい使いすぎてしまうこともあるでしょう。

中でも「リボ払い」は毎月の出費を抑えられて使い勝手が良く、利用している人もいらっしゃるかと思います。

しかし、クレジットカードのリボ払いは仕組みを理解した上で利用しなければ、気づかないうちに大きな支払い額に膨れ上がっている可能性があります。

そこで、今回は大学生のうちに知っておきたい「クレジットカードのリボ払い」について解説します。

最後までご覧いただくことでリボ払いの仕組みや危険性に加えて、事前に気をつけるべきポイントや支払いに困った時の対処法まで理解できますので、ぜひ参考にしてみてください。

リボ払いの仕組み

大学生の中には、リボ払いの仕組みをよく知らないまま利用している人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、リボ払いの危険性についてより深く理解できるように、まずはリボ払いの仕組みについて解説していきます。

そもそもリボ払い(リボルビング払い)ってなに?

そもそも「リボ払い」とは「リボルビング支払い」の略称で、支払う必要がある残高を毎月一定の金額で返済していく支払い方法のことです。

また、リボ払いには「ショッピングリボ」と「キャッシングリボ」の2種類があり、仕組みも少し異なります。

「ショッピングリボ」はクレジットカードの利用残高を手数料を含めて毎月一定の金額で返済していきます。

「キャッシングリボ」はキャッシング枠で定められた金額の中からお金を借りて、利息を上乗せして毎月返済していきます。(例.消費者金融等のカードローンでの借入)

今回の記事では、大学生が特に注意する必要のある「ショッピングリボ」について解説していきます。

リボ払いの手数料

リボ払いの手数料は毎月支払う度に発生し、一般的に手数料率は約15%前後であることが多いです。

ショッピングリボの手数料の計算方法は以下の通り。

「手数料=利用残高×手数料率(〇%)×利用日数(30日)÷365日」

たとえば、クレジットカードを利用して、手数料率15%のリボ払いで10万円分のお買い物をしたとしましょう。

すると、翌月の支払い手数料は「10万円×15%×30日÷365日=約1232円」です。

そのため、仮に毎月の支払い金額が5000円だった場合は「5000円−1232円」となりますので、実際に毎月の返済に充てられている金額は「3768円」と計算できます。

リボ払いと分割払いの違いって?

クレジットカードの「リボ払い」と「分割払い」は毎月の返済金額を決めるか、支払い回数を決めるかといった違いがあります。

たとえば、5万円の服を2か月の「分割払い」で購入した場合、1か月あたりの支払い額は2.5万円です。

一方で、同じ5万円の服を毎月5000円の「リボ払い」で購入した場合、1か月あたりの支払い額は5000円+手数料です。

このように、リボ払いは1回の支払い額を低くできる分、支払いにかかる期間が長くなることが分割払いとの違いです。

※クレジットカードも3回払いを超えると手数料が発生する場合がありますのでご注意ください。

リボ払いの2つのデメリット(危険性)

リボ払いが危険だと言われているのは主に以下の2つが原因です。

  • 支払い残高の増加に気づきにくい
  • 返済が長期になりやすい

上記2つが原因で起こる悪循環は「リボ地獄」と呼ばれているほどですので、知っておかないと怖いポイントです。

では、それぞれ解説していきます。

支払い残高の増加に気づきにくい

リボ払いは支払い残高が増えていっても気づきにくい特徴があります。

なぜなら、リボ払いは毎月一定の金額ずつ返済していきますので、新たにカードでお買い物をしても「自分はしっかりと返済できている」と錯覚してしまうからです。

このように考えしてしまうと「まだまだカードを使っても大丈夫!」と思い込み、さらにリボ払いを利用して支払い残高がどんどん増えていく可能性があります。

返済が長期になりやすい

リボ払いは手数料が高いので返済が長期になりやすいです。

前述したように、手数料は毎月の支払い額から差し引かれていきます。

たとえば、以下の表のように「支払い残高」ごとに「実際に返済に充てられる額」は大きく変わってきます。

1か月の返済金額が1万円の場合
支払い残高手数料(15%)返済に充てられる額
10万円約1232円8768円
15万円約1849円8151円
20万円約2465円7535円

支払い残高が20万円になると手数料は約2465円も発生します。

そのため、毎月きちんと支払っていても「なかなか支払いが終わらない…」といった状態になる可能性が大きいです。

リボ地獄に陥らないようにする3つのポイント

リボ地獄に陥らないようにするには、以下の3つのポイントを心掛けましょう。

  • リボ払いの機能をつけない
  • 利用明細を確認する
  • キャンペーンや特典に惑わされない

それぞれ解説していきます。

リボ払いの機能をつけない(一定超えたら自動でなるのもなし)

クレジットカードを作る時にはリボ払いの機能はつけないようにしましょう。

スマホからクレジットカードを申し込む場合は、カードの申し込み画面に「リボ払いを付帯する」などの項目がありますので、よほどの理由がない限りはチェックしないことをおすすめします。

ただし、カード会社によっては利用金額が一定を超えれば自動でリボ払いに切り替わるものもありますので、そちらも含めて注意しておきましょう。

利用明細を確認する

リボ払いの怖い点は「支払い残高の増加に気づきにくいこと」です。

そのため、カードの利用明細を定期的に確認して、利用状況などを把握しておくことがとても重要です。

キャンペーンや特典などに惑わされない

クレジットカードの申し込み時には「リボ払い申し込みで〇〇ポイント贈呈!」などのキャンペーンがあります。

しかし、特典のためにリボ払いを申し込むといったことも避けておくのが無難でしょう。

まとめ

リボ払いは以下の2つの理由から、なるべく利用しないことをおすすめします。

  • 支払い残高の増加に気づきにくい
  • 返済が長期になりやすい

また、リボ払いで困らないようするには、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • リボ払いの機能をつけないこと
  • 利用明細を定期的に確認すること
  • キャンペーンや特典に惑わされないこと

クレジットカードは、生活を圧迫しない程度に利用しましょう。

この記事で、あなたの生活がより良いものになれば幸いです。

執筆者:中川卓哉