やり始めたこと、三日坊主で終わってない?投げ出さない方法を考えよう

なぜやり遂げることができないのか?

「やり遂げたいけど結局最後までやらない……」「新しいことを転々としてしまう……」そんな悩みを抱いている方も多いのではないでしょうか。

大学生になると高校生の時よりも自由な時間が多くなり、様々なことに挑戦する機会が増えます。新しいバイトを始めてみたり、インターンシップを始めてみたり、趣味を変えてみたり、はたまた習慣を変えてみたりと自分の興味関心の赴くままに何かに手をつけていくというのは、読者の皆さんも往往にして経験していることと思います。

しかし、そのあと継続しているか、何かを達成してから新天地に挑戦しているかと聞かれると口ごもってしまうこともあるでしょう。筆者もその1人です。

例えば「早朝のランニングを習慣にしようとしたが、いつの間にかしなくなっていた」「新しいバイトを始めたが思うようにいかず向いていないと思って辞めた」というように。

なぜ中途半端になってしまうのか

そもそも私たちはなぜ三日坊主で終わってしまい、中途半端で投げ出してしまうのでしょうか。私たちの脳はもともと怠ける癖があり、新しいことに挑戦することを拒みます。現状が安全であると認識しているからです。

習慣化コンサルタントの古川 武士(ふるかわ・たけし)氏は

結論から言ってしまえば、それは「新しい変化に抵抗し、いつもどおりを維持しよう」とする本能が人間にあるからです。人間にとって変化は脅威で、いつもどおりが安全で安心なのです。

と述べており、私たちの脳が新しい行動を抑制していることがわかります。

また、同氏は

習慣化とは「自分が続けたいと思っていることを、意志や根性に頼らず、毎日のハミガキのように楽々続く状態に導くこと」です。つまり、続けたいことがいつもどおりになってしまえば、今度はいい意味で続いている状態を維持してくれます。これも習慣引力の法則です。ダイエットでリバウンドするのは、習慣化の手前だからです。

とも述べており、いかにして当たり前の行動にすることが大事かを説明しています。

「やり遂げられない」に、どう対処していくか?

では、その「怠け癖」を乗り越え中途半端で終わらせずに「やりとげる」ようにするにはどうしたら良いのでしょうか。

東洋経済オンラインでも紹介された「続ける技術」(あさ出版)によると、行動科学マネジメントという分野で、やり遂げるための「要素」は何か、が紹介されています。

行動科学マネジメントにおいて、すべての行動は「A:先行条件(~だから)」「B:行動(~する)」「C:結果条件(その結果~になる)」という3つの要素から成り立っているとされています。

たとえば、「A:暑いから」「B:エアコンをつける」「C:その結果、涼しくなる」のように当てはめることができます。

行動には、必ず先行条件があるということであれば、逆に先行条件を整えることで行動をコントロールすることが可能なのです。

ここから、実際になにかしらの行動をやり遂げるためには「先行条件」を整える必要があることがわかります。

このように、なぜ行動するのか、と言う部分を決めてしまえばいいのです。

しかし、先行条件を整えたあと、「でもやっぱり続かない」となることも想定できます。

例えば、ランニングを習慣にしたいと思っても、着替えやその後のシャワーが面倒に感じては続きません。しかし、毎日就寝時にランニングウェアを着てから寝てしまうことで、「着替える」「準備する」という億劫な作業を無くしたり、自分のスマホをランニングシューズにあらかじめ入れたりすることで、行動するきっかけを作れるでしょう。

このように、なるべくやりたくなる環境を作ると言うことが大事になってきます。
環境を整えることで、やらざるを得ない事にしてしまえば自然と当たり前の行動にしていくことができるでしょう。

目的設定も大事

また、中途半端で終わらせないためには目的を設定することも重要です。ほとんどの場合、なんとなくで始めてしまったがために、デメリットにばかり目が行き辞めてしまうということが多いのではないでしょうか。

何のためにやっているのか、なぜやっているのか、これによってどんな課題を解決できるのか、と掘り下げていくことで明確にやらなければならない理由を作ることもできます。

また、デメリットしか思いつかないと言う場合は、同時にメリットも思い出す癖をつけておくことがオススメです。二面性で物事を考えることで、偏りがちな思考も「こうも考えられるな」と、メリットに気づき行動の妨げを回避できるでしょう。

 

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今、私たちがしている「行動」は何がありますか?「通学するために電車に乗り、ICカードにお金が足りなくなったらチャージする」「スマートフォンを取り出し、お気に入りのサイトを見る」「大学に行き講義を受ける」これらの行動を三日しか続けられないという人はいないと思います。

私たちが日々とっている行動は、全て慣れた行動、すなわち習慣と言えるのです。やりたいことを精一杯楽しむためにも、やり遂げて行きましょう!

 

参考:

-プレジテンドオンライン 古川武士氏『なぜ、何をやっても三日坊主になるのか?』

-TOP RUNNER HACKS トップランナーハックス 『続かないが消える! 脳科学的に正しい『習慣化』の3つのコツ』