そもそもシェアハウスとは?
最近、日本でも当たり前になってきたシェアハウス!テレビ番組の影響もあり、一度は暮らしてみたい!と誰もが思うのではないでしょうか。一方で、他人と同じ家で暮らすことへの不安も多くあるでしょう。今回は、シェアハウスに”何となく”興味を持っている皆さんにメリットやデメリットなどを交えて徹底的にシェアハウスの実態・魅力をお教えします!
もともとの意味はハウス(=家)をシェア(=共有)するということ。リビングやキッチン、浴室など家の一部を共同で使う住まいのスタイルのことで、もともとは複数部屋のある3LDKなどのマンションの一室や一軒家を、節約を目的にして複数人で借りるという発想から生まれました。
ルームシェアとシェアハウスは一見混同しがちですが、管理者の有無によって全く違います。
シェアハウスは、ルームシェアとは違い、必ず運営に責任を持った管理者が存在します。ほとんどは、不動産会社や管理会社が管理を行う場合がほとんどで、金銭的なトラブルが発生しても業者が契約書に則って間に入って問題解決に協力してくれます。さらには不動産会社が“シェアハウス”として用意している物件なので、敷金礼金は一切不要、家具や家電もあらかじめ用意されています。
メリットとデメリット
ここからは、実際にシェアハウスを体験した筆者自身の経験から、シェアハウスの魅力のメリット・デメリットについてお教えします。
シェアハウスのメリット
①敷金・礼金がかからない
通常部屋を借りる場合、都内であれば敷金と礼金で約家賃2~3ヶ月分が入居の初期費用として必要となり、引っ越しのハードルが一気に上がってしまいます。しかしシェアハウスであれば、このような初期費用は基本的にはかかりません。通常の家賃さえ支払えば即座に入居できる点がシェアハウスの魅力です。
②新しい家具や家電を買わなくて良い
シェアハウスでは家具や家電は備え付けられていることが普通です。そのため新しく寝具や冷蔵庫、電子レンジを購入しなくても入居するだけで使用する環境が整います。シェアハウスによっては、地上波以外のチャンネルも見られる契約付きのテレビが置かれていたり、大きめの勉強机が置かれていたりします。電子ポットやハンドミキサー、コーヒーメーカーなどのように大勢でシェアするからこそ購入できるものもあるでしょう。
③設備がいい
雰囲気のある広々リビング、ウォッシュレット付きのトイレ、オーブン付きの大きめキッチン、のんびり入れる浴室など、一人暮らしでは我慢せざるを得ない設備の充実さも実現することができます。ハウスによってはジムを完備しているところもあります。もちろんシェアハウスによって備え付けの設備は異なるので、自分が最低限必要としている設備があるかどうかをしっかりチェックすると良いでしょう。
④新しい出会いの連続
シェアハウスでメンバーは入居と退去が繰り返されることで常に変動します。そのため毎月のように新しい人に出会うことで交友関係が広がっていきます。同じハウス内で恋愛に発展?!なんてことも、やはり珍しくはないのです。
⑤対人スキルが向上する
シェアハウスには必ず共有すべき設備があるので、必然的に他人と接する機会が増えます。例えば、共有スペースで一緒に映画を見るなんていうまさにシェアハウスっぽい出来事から、誰が先にシャワーを浴びるかのような日常的な会話まで。誰かと話したいなあと思ってリビングにいると他のハウスメイトが何人か出てきて、夜通し恋愛や将来の夢について語り合うこともよくあります。
⑥考えが深まる
シェアハウスには幅広い世代、様々な職業など自分と全く違う境遇の人が暮らしています。前述にもあるように、普段の自分の周りにあるコミュニティとは違った人たちと接することで、新しい発見があったり考えを深める機会が増えたりします。
あなたも10歳ほど年齢が離れている人や、外国の人たちと話すことで「なるほどな」と思うことがあったり、自分の価値観の再形成につながったりした経験はありませんか?シェアハウスではそんな機会が毎日の暮らしの中に溢れているのです。
シェアハウスのデメリット
①1人になりづらい
他人が自分の家に常にいる、ということが意外と気になります。個室タイプのシェアハウスであれば自分の空間はしっかりと確保されてはいますが、相部屋タイプのシェアハウスに住むと、トイレくらいしか自分の空間がありません。どうしても一人になりたいときには、外出などしてみましょう。
②苦手な人がいるかもしれない
必ずしも気が合う人ばかりとは限りません。特に小規模なシェアハウスでは人間関係も濃くなりがちなので、気になる人は人数が多いハウスや、同じ管理会社内での移動ができるハウスを探してみましょう。
③清潔とは限らない
清潔さの基準は人によって違います。特に水回りはその人の潔癖度や気遣いが顕著に表れるので、それを気にして退出してします人も少なくないようです。共有スペースが私物で溢れている場合もあるようです。
④騒音が気になる
壁の薄さや家の造りにもよりますが、隣の部屋の人や相部屋の人の音が気になることがあります。特に夜の電話の声や、朝の目覚ましの音などはハウスメイト同士のトラブルにもつながるので気を付けた方がよさそうです。ハウスメイトが早寝早起きであれば、あやかって健康的なライフスタイルを送るというのも一つの手ですが(笑)
⑤窃盗の危険性もある
共有冷蔵庫に大切に入れておいたプリンがない?!なんてことは日常茶飯事です。もちろん名前を書き忘れた私が悪いのですが。プリンのようなちょっとしたものであれば良いのですが、パソコンや財布などの高価なものが無くなってしまうと笑い事では済まされませんよね。貴重品の管理は徹底することに越したことはありません。
シェアハウスに向いている人
・人と関わることが好きな人
・すぐに引っ越しをしたいけど金銭的な余裕がない人
・しっかりした設備のある住居に住みたい人
・自分の考えを深めたい人
・人脈を広げたい人
・人といることが苦ではない人
・騒音があまり気にならない人
・自分の殻を破りたい人
・おしゃべりが好きな人
・多様性を持った人間になりたい人
・人と違った人生経験を積みたい人
シェアハウスに入居するには?
シェアハウスに入居するには、まずはシェアハウスを探すことから始めてください。今は多くのシェアハウス業者がインターネットのサイトを運営しているので情報は容易に見つかります。
実際に引っ越しを検討している人は、闇雲にインターネットサイトを漁るのではなく、光熱費等の管理費も考慮した金額・居住エリア・絶対に譲れない部分(個室、風呂トイレ別、広いキッチン等)の条件を先に決めてからの方が効率良く部屋を探せます。例えば、「シェアハウス 大阪」や「シェアハウス 女性限定」と検索することで、対象が絞られてより探しやすくなります。
気になる部屋が見つかったら、まずは連絡してみましょう!内見などは通常の不動産を探すときと同じように、実施している不動産業者がほとんどです。実際に住む家ですからインターネットのサイトの写真だけで確認してしまうのは、後々失敗することが多いです…。
ここで、シェアハウスを探す際におススメのポータルサイトをいくつかご紹介します。
・おしゃれなシェアハウスを探すなら:TOKYO SHAREHOUSE
・地域別に見るなら:ひつじ不動産
・コンセプトシェアハウスを探すなら:コリッシュ
・実際に住んだイメージから探すなら:シェアパレード
最後に 「共有」したことで広がった価値観
最後に、実際に大学生の間にシェアハウスを体験した身として、「シェアハウスの魅力・得られた大事なこと」を3つにまとめて紹介します。
①生活を共有:他人を受け入れられるようになった
シェアハウスには社会人や大学生、国籍の違う人も当然いて、一緒に生活をするなかで相手の良い面ばかりではなく当然嫌な面や合わない面も見えてきます。そうした状況でもお互いに歩み寄る習慣が身に付きました。
②考えを共有:自分の価値観が広がった
恋愛の話でも、政治の話でも、社会問題でも、味の好み一つとっても人によって価値観が違うことに気づきました。そして自分にない考えを知ることで新しい価値観の形成が頻繁に行われました。
③時間を共有:人付き合いが楽しくなった
人見知りの自分を変えたいと思って飛び込んだシェアハウス。初めは挨拶をするのも緊張していましたが、自分から積極的に共有スペースに身を置きコミュニケーション楽しむなどを、徐々に打ち解けていきました。立派に人見知りを克服できたと思います。
シェアハウスに飛び込んでみると、全く新しい世界が広がります。期間を決めるなどして、人生のうち一度は、魅力が詰まったシェアハウスで過ごしてみるのはいかがでしょうか?