今、海外旅行に行けない理由は?行けるようになる条件もあわせて解説

「もうすぐ夏休みだし海外に行きたい!感染者が減ってる国もあるみたいだけど、どうして行けないの?」長期休みを目前に控えて、このように思っている学生さんもいるかもしれませんね。

 

大学生の長期休みは貴重な時間。時間がある時に海外旅行をしたい気持ちはとてもわかります。しかし、現在の世界の状況を見るとすぐに国外に行くのは難しいかもしれません。

 

この記事では、今海外旅行に行けない理由と、行けるようになるための条件をご紹介します。今後海外旅行をしたいと思っている人はぜひ参考になさってください。

 

1. 海外旅行に行けない理由

 

今海外旅行できない理由は主に2つあります。日本政府が渡航を勧めていないことと、行先の国が観光客の入国を認めていないためです。

 

1-1. 外務省の渡航中止勧告

海外旅行に行けない1つ目の理由は、日本の外務省が海外に渡航するのをやめるよう勧告しているから。「感染度危険情報」といって、各国の感染状況や対応を見て「行っても安全かどうか」をレベルで分けています。レベルは以下の4通りです。

 

“レベル1:十分注意してください。

レベル2:不要不急の渡航はやめてください。

レベル3:渡航はやめてください。

レベル4:退避してください。“

(引用元:外務省海外安全ホームページ 感染症危険情報とは?

 

2020年7月現在、外務省は海外のほとんどの国に対してレベル3と認定しています。アメリカ、中国、ヨーロッパなどの主要大国はもちろん、2020年6月には中南米やアフリカの国々もレベル3の対象に引き上げられました。

 

外務省が公表しているホームページでは、国ごとのレベルが図で見られます。レベル3は紫の色付けがされますが、世界中のほとんどの国が紫色になっていることがわかりますね。

参考HP:外務省海外安全ホームページ

 

その国の感染状況が緩和されて外務省が出している危険度情報のレベルが引き下げられなければ、海外旅行に行くのは難しいでしょう。

 

1-2. 渡航先が観光客を受け入れていない

海外旅行できない2つ目の理由は、渡航先が海外の観光客を受け入れていないからです。世界中で感染者が増え続けている中で、ウイルスを持っている人に入国されたらひとたまりもないですよね。多くの国では、海外からの観光客の入国を拒否している、もしくは検査をして入国後14日間の隔離を条件としています。

 

例えばアメリカにおいても、不要不急の観光客の入国を制限しています。仮に急ぎの要件で入国した日本人は2週間自宅などで身体の状態を見て、周りの人と一定の距離を保たなければいけません。

 

国によっては入国規制を緩めはじめたところもありますが、絶対に安全とは言い切れません。旅をしたくてもしばらくは様子を見たほうがよさそうですね。

 

2. 予定していた海外旅行はどうなる?

夏休みに海外旅行をする予定で、既に予約を取っていた人もいるかもしれませんね。そのような場合のキャンセル料はどうなるのでしょうか。旅行会社の対応を見てみましょう。

 

2-1. 大半の旅行・航空会社はキャンセル料を免除

予約していた航空券やツアー代は、基本的には免除になるようです。例えば、ルックJTBは2020年8月までに予定されていた海外旅行ツアーは全て中止とし、予約のキャンセル料を免除する旨を公表しています。

(参考HP:JTB新型コロナウイルス感染症発生に伴う海外旅行の取り扱いについて

 

また大手航空会社のANAでも、キャンセル料なしで航空券を取り消しできるようになりました。海外のほとんどの国が危険情報レベル3を出しているためだそうです。

(参考HP:ANA新型コロナウイルス感染拡大に伴う各国の入国条件変更状況について

 

予約していたツアーや航空券が無料でキャンセルできるのは安心ですね。夏休みに海外に行く予定だった人は、申し込み先の公式ホームページで対応状況を確認してみてくださいね。

 

3. 海外旅行にはいつ行ける?

 

海外によく行っていた人は、いつから海外旅行に行けるのか気になるのではないでしょうか。今後は日本と他の国の両方が以下のステップを踏まないと、国外に行くのは難しいでしょう。

 

3-1. 外務省が感染危険度レベルを1以下に下げる

海外に行くためには、外務省がその国の感染危険度レベルを1以下にしないと安全とはいえません。感染者の数は未だに増加していて、アメリカでは約3千万人がコロナウイルスにかかりました。日本では約2万人ですが、それでも危険度レベルは3を保っています。

 

その国の感染者数が増加し続ける限りは、このレベルは下がりません。徐々にレベルを引き下げている国もありますが、まだまだ時間はかかりそうですね。

 

3-2. 渡航先が観光客を受け入れる

外務省のレベルが下がったとしても、目的地の国が観光客を受け入れていなければ入国できません。ヨーロッパではEU圏内の人は入国できても、それ以外の人は断っているところもあります。日本人が入れない可能性もあるので、事前にその国の入国条件をよく確かめておきましょう。

 

3-3. 帰国後の行動制限がなくなる

海外から帰国した後に、行動制限があるのかどうかも重要ですね。現在は、海外から帰国した日本人は検査を受けて、結果が陽性であれ陰性であれ14日間の自宅待機が必要です。無事に海外旅行をしても、帰ってきた後に2週間行動できないととても不便な生活を送ることになります。制限があるかないかも、海外旅行を検討する前にチェックしておきましょう。

 

3-4. 航空会社が運航を始める

上記3つの項目がクリアになって、飛行機が出るようになれば海外旅行ができますね。航空会社の飛行機は約9割が運航停止していますが、規制が緩和された国から順々に行けるようになるでしょう。運行状況は、各航空会社の公式ホームページで確認してみてくださいね。

 

まとめ:自分の安全を第一優先に!

「どうして海外旅行に行けないの?」と考えている人向けに、今海外旅行に行けない理由と、行けるようになるための条件をご紹介しました。外務省と各国の観光客の受け入れ体制が厳しくなっている今、海外旅行に行くのは難しいということがおわかりいただけたでしょうか。

 

コロナウイルスの感染状況が改善されて、国内と国外の出入国体制が整わないと、今までのように海外旅行はできない可能性が高いです。

 

我慢している間は辛いかもしれませんが、一番大切なのは自分の命です。自分の安全のためと思って、今は国内の旅行などで気分転換して、また旅行できるようになるまで気長に待ちましょう。