コロナの影響は甚大。今、精神科へ行く人や自殺者が増えている原因

私達の生活を大きく変えたコロナウイルスは、人々のメンタルにも多大な影響を与えています。立て続けに自宅で亡くなった芸能人のニュースを見て、びっくりした人も多いでしょう。

そこで今回の記事では、コロナの影響で精神科に行く人や自殺者が増えている理由と、私達ができることを解説します。社会で起こっていることを知り、コロナに負けず自分と大切な人の心身の健康を守りましょう。

 

1. 精神を病んでしまう人が増加

景気の悪化と、メンタルを病む人の数は深く関わっています。2008年のリーマンショック後も、GDPが大幅に下がり、精神科に通う人の数が多くなりました。それはコロナ禍の状況も同じです。詳しい調査結果と原因を見ていきましょう。

 

1-1. 精神疾患に関する調査

 

eヘルスケアが行った調査によると“コロナウイルスによって増えつつある、症状が深刻化しつつある疾患で最も高かったのは「精神疾患」”という結果が出ました。

参考:第5回 新型コロナウイルス(新型肺炎/COVID-19)調査 株式会社eヘルスケア

 

また、社団法人である日本精神神経学会も、コロナ禍でメンタルヘルスを守るための指針を発表しています。約30ページにもわたり、仕事や日常生活において、どれだけコロナが精神的な負担になるかが記されています。

参考:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流⾏下におけるメンタルヘルス対策方針 日本精神神経学会

 

1-2. 精神科に行く人が増える理由

 

ではなぜ精神科に行く人がそこまで増えているのでしょうか。理由は大きく3つにわかれます。

・仕事がなくなる

安定した職がなくなることで、精神科に行く人も増えています。ご存じのように、コロナ拡大防止のため、飲食店やサービス業界などはかなりの打撃を受けました。

 

さらにその他の業界でも売り上げが落ちており、派遣社員や契約社員を解雇する会社も増えつつある状況です。そういった人たちが暮らしに困り、心の状態が不安定になってしまうのです。

 

・感染に対する不安

コロナウイルスは仕事を失う不安に加えて「感染」という、もう一つの大きな懸念があります。ウイルスは目に見えないため非常に気を使います。その結果、心の状態が悪くなってしまう人が増えるのです。

特にリスクの高い中高年以上の人は尚更です。移動、食事など、生活全般において、いつもウイルスを気にしなければいけないのはとてもストレスですよね。

また、万が一感染した場合の周囲の人との付き合い方や扱われ方も懸念になります。差別されたり孤独を感じたり、といったこともメンタルヘルスには悪影響です。

 

・ライフスタイルの変化

今までとは違う生活様式もストレスの要因になっています。たとえば、テレワークやオンライン授業が中心になり、周りとのコミュニケーション機会が減ってしまった人もいるでしょう。

さらにずっと家にいることで家族の関係が悪くなり、ドメスティックバイオレンスに発展することも考えられます。ライフスタイルの変化によるマイナスの影響をうまく取り除けないと、メンタルを病んでしまうのです。

 

2. 自殺者が増加

精神を病んでしまう人に加えて、自殺者の数も多くなっています。調査の結果と原因をそれぞれ見ていきましょう。

 

2-1.自殺者数に関する調査

警察庁のデータによると、2020年8月の自殺者数は1,849人。対して2019年の8月の人数は1,603人なので、昨年と比較すると約15%も違うことがわかります。

さらに2020年は女性の自殺率が増えているのも特徴的です。2019年の自殺者の女性割合は1割程度でした。しかし、2020年1月から8月までの自殺者の女性割合はおよそ3割にのぼっています。

参考:

令和2年の月別の自殺者数について 警察庁

令和元年中における自殺の状況 警察庁

 

2-2.自殺者が増える原因

メンタルヘルスの不調に加えて、さらに自殺が増えてしまうのは大きく2つ理由があります。もちろんコロナウイルスの影響もありますが、感染などの直接的な原因より、そこから作り出された状況が主な要因です。

 

・コロナ禍の失業、廃業

メンタルヘルスにも影響する仕事の有無は、もちろん自殺者の増加にも関係があります。特に個人で飲食店を経営していた人は、開業時の借金もあり、そのストレスは甚大なものでしょう。

また、今年の自殺者に女性が多いのは、コロナ禍独自の理由があります。それは、打撃を受けた飲食業や旅行業、サービス業は特に女性の比率が高い業界だからです。

それに加えて女性が多い非正規社員の解雇も増えつつあるため、今年の女性の自殺率は特段高い傾向にあるといえるでしょう。

 

・引きこもりによる鬱の悪化

コロナの自粛ムードの中で、ずっと家に引きこもっていた人もいるでしょう。実は、その状況も自殺者の増加の原因の一つです。

人は外に出て日光に当たると、幸せを感じるホルモンが分泌されるといわれています。ずっと家にいるとその機会が失われ、陰鬱とした気持ちになってしまう人が増えるのです。

また外に出られないため、家で飲酒していると自暴自棄になってくる、といった悪循環にもなります。

詳しい原因は明かされていませんが、最近芸能人が立て続けに亡くなっているのも引きこもり鬱が関係しているといわれています。

 

3.自分や大切な人の心身を守るためにできること

ここからは、自分や周囲の人の心身を守るために、やっておきたい5つのことをご紹介します。

・日の光を浴びる

・生活リズムを一定にする

・コミュニケーションを積極的に取る

・疲れていそうな人には積極的に声がけする

・家族としばらく話していなかったら、連絡してみる

上記のことは今日からすぐに始められます。自分に足りていないものや、周りの人ができていなければ、積極的に声をかけて気分転換におしゃべりしましょう。

もし少しでも誰かに相談したいと思ったら、下記の窓口を利用してみてくださいね。

 

こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556 

参考:電話相談窓口 厚生労働省

 

まとめ:コロナ禍のストレスは予想以上。助け合ってwithコロナを乗り切ろう

コロナの影響で精神病患者や自殺者が増えていることについて、調査結果やその原因を解説しました。

自分が思った以上に、コロナによるストレスは大きいかもしれません。もし心身の調子がおかしいと思ったら、迷わず他の人に相談してくださいね。

また、周りの人が家にずっと引きこもっていたり、コミュニケーションを取っていなかったりしたら、積極的に声がけをしていきましょう。助け合いながら、with コロナ時代をうまく乗り越えていきたいものですね。