「Noと言わない」チームコミュニケーションで強いチームを作る

「個人の成績が良くて、出世が早くチームメンバーを持つようになったけど、チームとしての成績がなかなか伸びない」と悩んでいるチームリーダーの方は多いのではないでしょうか。チームを持っていると、「でも・・・・」「だって・・・・」といったNO単語をよく使う部下も最近は多く、そんな言い訳をする部下をマネジメントすることはなかなか難しいもの。今回はチーム作りに悩んでいる方必見の、強いチーム作りについて少しについて紹介します。

1.チームの目的を共有



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「そもそも何を達成するために頑張るのか」と言う事を明確にする事がまず大切です。チームメンバーと目的をしっかりと共有する事で結束力が生まれ、行動の方向性が明らかになります。また、この目標共有は定期的にも受けておく事が大事です。定期的な話し合いの場で目標を再認識し、文章などで具体化するとなおいいですね。また、共有の時間はダラダラとするものではなく、しっかりと時間を決めて時間内に話すと言うメリハリも大事ですね。

2.質問力を身につけよう



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目標を明確化したら次はそれに向かって行動をしていきます。ここで大切なのは人を動かす「質問力」です。質問力を主に7つのスキルに分類していくと、

・オープン質問で問題を明らかにしていき、クローズ質問で焦点を絞る

「オープン質問」は相手の答えが限定されていない、相手が自由に答えられるような質問で、その反対の意味合いを持つものがクローズ質問です。これらをどちらか一方ではなく織り交ぜて使うことで焦点を絞った質問が生まれます。

・ポジティブな質問で組織の強みを伸ばす

何か失敗を起こしてしまった際に、「何がいけなかったの?」と言う質問ではなく、「何ができるの?」と言うポジティブな質問で部下と会話をする事が大切です。ネガティブワードは「自分がダメだと判断されている」と言う印象を抱きやすいので組織を動かす上でデメリットの方が多いと言えます。

・時間軸の質問で時系列を把握する

「過去」「現在」「未来」の3つに分けて物事をしっかりと把握する事で問題を正確に把握し、目標達成に向けてどのようにしたらいいかが部下にも見えやすくなります。

・立場を変える質問で問題を多面的に捉える

顧客や競合、リーダーなど部下に常に他の立場に立った場合のことを一緒に話して会話をすることで、問題の本質を深く考える事ができるようになります。

・短い質問で分かりやすく、テンポよく会話をつなぐ

話の長い上司って結構いませんか?自分の過去の自慢話などの無駄話をされる事で会議時間が大幅にオーバーすると部下もモチベーションが下がります。長い質問もこれと同じで円滑なコミュニケーションの敵になると言えますので、質問は短く端的に済ませる事が大事です。

・タイミングの良い質問で相手に気づきを与える

話の流れから「これが聞きたい!」と思った瞬間に、部下に質問する事でより鮮度の高い会話が生まれ、メンバーとの円滑なコミュニケーションに繋がります。

・感情を聞く質問でより深いコミュニケーションを生み出す

組織で働いているとどうしても自分の感情を押し殺して仕事をする場面が多くなってきます。そんな中でついついストレスが溜まりがちになってしまうことも多々ありますね。感情を出さないことは本音で語り合えないので、リーダー自らが感情に焦点を当てた質問をすることで本音が言いやすいチーム作りを是非心がけてください。

これらの質問スキルをバランスよく使う事で、円滑なコミュニケーションを生み出していきます。

3.環境づくりも心がけて!



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円滑なコミュニケーションを行う上で環境づくりも大事ですね。ここでは環境づくりに重要な5点をご紹介します。

①まずはリーダーとしての実力を証明する
②リーダーが一番誰よりも仕事量を多く行う
③主体性を持ったメンバーを見つけてフォロワーにする
④メンバーにある程度仕事を割り振りして任せる=信頼する
⑤自分がいなくても、主体性を持って伸びる環境づくりを心がける

常にピリピリした環境だと部下も怖くて何も言えないのでリーダーのあなた自身が対等に同じ目線で部下の立場に立ち風通しのいい環境づくりを心がけてくださいね。

4.チームメンバーを承認する



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日々のメンバーの頑張りをメンバー同士で貢献し、共有する事が大事です。メンバーがチームにしっかりと貢献できていると言う意識を持つ事でより自分の行動に責任を持ち行動する事ができるようになります。

「○○さんは、いつも独自性の高い意見を発信してくれるね」「△△さんは、現代社会の最新の流行を常にキャッチアップしてきてくれるね」など、その人の貢献してくれている部分を是非チームで共有してくださいね。そうする事で、チーム内で目標に向かって行動をする際に最適な役割分担をリーダーがいなくてもメンバー同士でできるようになることにもつながるので非常に有効的であると言えます。

いかがでしたか?


分かっていてもなかなか実践はできないと言う方もぜひ一つずつ行動してみてはいかがでしょうか。チーム全員が主体的に動けるようになることで強固なチーム作りに繋がり、誰もが楽しく仕事をこなす事ができるようになりますので、是非実践してみてください。