心温まる!通勤通学中に起こったエピソード

こんな時、あなたならどうする?

電車で座っているあなたの前にお年寄りがやって来ました。あなたならどうしますか?
席を譲るのか、それとも寝てしまうのか、どちらを選びますか。

最近、お年寄りに席を譲る親切な心に対して、席を譲らないための言い訳が出回るようになりました。そのためでしょうか、お年寄りへ席を譲らない人が増加しているようです。これにはお年寄りのプライドも影響しているようですが。
それに電車内で具合が悪い人がいても見て見ぬ振りをする人、マナーの悪い人がいても注意しない人が増えました。トラブルに巻き込まれたくないからでしょうか。

アメリカ前大統領オバマさんがノースウェスタン大学の卒業式で「世界は自分中心で回っていない。共感の気持ちが大切」と演説しています。オバマ前大統領は幼少期から辛い思いを経験してきた話は有名になっています。その結果、出てきた言葉なのです。

皆さんは他人に共感をしていますか。

ここでは実際に他人に共感し、そこから勇気をもって電車内で心温まる行動をした人を紹介します。
もしあなたがこのような状況になった時、ぜひどのような行動をするか考えながら読んでみてくださいね。 

やさしい心を持った女子大学生とお婆ちゃん

毎日、電車内では多くのあるあるドラマが生まれています。ドラマは心温まる物語から不愉快になる物語まで多種多彩です。
ドラマの主人公は“人”です。いつだれが主人公になるか分からないのです。こんな時、人の心を温める側の人間になりたいですよね。

テレビ番組にある「痛快TVスカッとジャパン」はご存知の方も多いでしょう。世の中のムカッとをスカッとに変えるコンセプトで様々なドラマを紹介している番組です。
今回、この番組に投稿したくなるドラマが実際の電車内で起きました。それはある女子大学生が目の前にいるお爺ちゃんに席を譲ろうとした時の話です。

女子大学生:「どうぞ。」

と言って女子大学生は立ち上がりました。

お爺ちゃん:「いや、結構!!」

この時お爺ちゃんは急に機嫌が悪くなったようで、目を吊り上げ強い口調で女子大学生へ言ったのです。
女子大学生はその場に座ることが出来なくなり、顔を赤く染めてしまいました。このお爺ちゃんは女子大学生の親切な心を怒りで壊したのです。

 

その時です。
お婆ちゃんがサッと登場してきました。

お婆ちゃん:「あんた、若い人の親切な心を裏切らないの、嫌な爺さんだね。じゃあ私が座るわね。お嬢さん、ありがとうございます。」

女子大学生はこのお婆ちゃんの登場でホッとした顔になりました。

実はこのお婆さん、お爺ちゃんの奧さんだったのです。おそらく頑固なお爺ちゃんの近くではなく、どこかに座っていたようでした。空いた席の叔母さんがクスッと笑っていました。

最近、お年寄りに席を譲らなくなった原因はこのようなお爺ちゃんの態度にあると言われています。この先、大学生が社会人になり高齢者を支えるのです。持ちつ持たれつの関係、親切な気持ちを受け入れる勇気があるとより良い社会になるでしょう。

今回の女子大生の行動は決して恥ずかしくはなく、むしろ勇敢な一歩であったと思います。

電車内トラブル時の傍観者99.9%のなか、ヒーロー登場!

“余計なことに関わりたくない、だれが何をするか分からない時代だから” そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、こんなヒーローが電車内にいました。

朝の通勤ラッシュ時に、人で混みあっているにも関わらず、人がいない小さな空間が急にできたのです。そこにはホームレス風の男がいました。男は近くにいる大学生や女性の社会人に大きな声で怒鳴り始めました。

「学生さんかい、俺は真面目に働いて会社をクビになったんだ。お前のようなエリートになぁ…」

大学生は無視をしながら、いやと答えるだけで抵抗もせず、ただただ困っていました。この時だれもその大学生を助けず、電車内の他の人々は男から遠ざかっていくただの傍聴者でした。

次に男のターゲットは気の弱そうな女性の社会人になりました。

「おい、お姉ちゃん。無職の男には無視か、え?近くに来られることも嫌か、何とか言えよ。」

女性社会人の方は近くにいる傍聴者へ助けを求めましたが、だれも男に近寄らなかったのです。

 

その時です。

独りの紳士が登場してきました。

紳士:「あなたは、なぜそんなに大声をあげているのですか。」

男;「うるさい、オッサンは引っ込んでろ。オレはムシャクシャしているんだ、殴られたいのか。」

紳士は怒ることもなく男へ冷静な対応を続けました。

紳士:「あなたはどこに住んでいる人ですか。どこかで働いていますか。」

男:「何だ。オッサン、殴られたいのか。」

紳士:「殴るなら殴りなさい。あなたが警察に捕まる勇気があるのなら。」

そのあと男は、紳士の毅然とした態度に負けたように大人しくなりました。
紳士はというと、男に役所などで仕事を見つけることを親切に教えていました。最後に男は肩を下げて大人しく電車内から消えました。

この紳士は何事もなかったように本を読み始めました。紳士の胸には弁護士バッチが付いていました。

傍聴者?それともヒーローになる?

今回は電車内でのあるあるトラブル、そして親切な心遣いを持った人が現れるエピソードについて紹介しました。

あなたに親切な人になりなさい、ヒーローになりなさいと言うわけではありません。しかし心温まる電車内のシーンは、人生の教訓になるのではないでしょうか。「こんな人がいた!」と言われるような人になりたいですね。

ぜひとも一歩勇気を踏み出して、困っている人を助けてあげてください。親切な心で周りの人に接してみてください。