飲み会などで「ジン」を使ったお酒は人気があるものの、ジンには何が入っていて、どんなお酒なのか、いまいちわかっていない人もいると思います。
そして2021年にはジンが流行るといわれており、今まさに知っておくべきお酒です!
そこで今回は、ジンに関する豆知識と流行っているお酒について紹介します。
オンライン飲みなど交流の場で、話題のジンに関する知識をお披露目できるようにしておきましょう。
目次
1. ジンとは
ジンとは、テキーラ、ウォッカ、ラムと並んで「世界4大スピリッツ」に数えられるお酒の種類です。そもそもスピリッツとは蒸留酒のことで、ジンは透明な蒸留酒に「ボタニカル」といわれる果実や香草を加えて、再度蒸留することで作られます。
スピリッツはどれもアルコールの度数が高く、ジンも単体だと50%ほどの高い度数になります。そのため日本ではカクテルとして出されることが多いです。有名なカクテルベースのお酒の中にはジン・トニックやマティーニなどがあり、居酒屋やバーで飲んだことがある人も多いでしょう。
もともとジンはオランダで生産されたお酒の種類ですが、日本で流通しているジンの中にはイギリス産のものも多くあります。スッキリとした味わいで、さわやかなボタニカルの風味がついていて、甘みが少ないので若い世代から大人まで親しまれています。
2. ジンに使われる材料
ジンのベースとなる蒸留酒には、トウモロコシや小麦などの穀物を使うのが一般的です。これにより透明で淡泊な味わいの蒸留酒ができあがり、2回目の蒸留の際に風味が付きやすくなります。
そしてジンに使われるボタニカル(果実や香草の総称)は、近年どんどん種類が増えています。オーソドックスなのはジュニパーベリーと呼ばれる果実で、日本語では「ネズの実」とも呼ばれています。
その他にもレモンピール、コリアンダー、アーモンドなど、さまざまなボタニカルを組み合わせて新たなジンができており、後ほど紹介する最近話題の「ジンクラフト」の製造につながっていきます。
3. ジンを使ったカクテル
ここからは、代表的なジンを使ったカクテルを紹介します。飲み会のときにさらっと解説できると、周りに一目置かれるかもしれませんよ。
・ジン・トニック
ジンをトニックウォーターで割ったカクテルがジン・トニックです。トニックウォーターとは、一般的な炭酸水とは少し違い、果実の風味が付いています。さわやかな味わいで、初心者でも飲みやすいですよ。
ジン・トニックの度数は、ジンとトニックウォーターがどの程度の割合かにもよりますが、ジン単体だと非常にアルコール度数が高いので、トニックウォーターが7から8割くらいを占めます。目安としてはアルコール度数5%といったところでしょうか。
・マティーニ
「カクテルの王様」とも呼ばれるマティーニ。オリーブが一つ入っており、名前だけでなく見た目もおしゃれですよね。ジンにドライ・ベルモットを混ぜたシンプルなお酒です。ドライ・ベルモットとは、ハーブを含んだ白ワインのこと。そのため、見た目も若干黄味を帯びたような白で、どちらかというと辛口で独特の風味があります。
マティーニは映画「007」のジェームズボンドが好んでいることや、マリリン・モンローなどの著名人が飲んでいたことから人気が出たといわれています。ジンを試すのなら、一度は味わっておきたいカクテルの一つです。
4. 話題のクラフト・ジンとは
2021年はジンが流行るといわれている理由は、オリジナルのボタニカルを混ぜた「クラフト・ジン」が人気を博しているからです。クラフト・ジンとは、ジンに入っているボタニカルをアレンジしたお酒のこと。
一般的に入っているジュニパーベリーのようなボタニカルの他に、産地特有の珍しい果実や、希少性の高い香草を入れることで、味わいや風味がバラエティに富んでいるのが特徴です。「クラフトビール」という言葉があるように、個人や小規模の事業者がこだわりを持って、厳選した素材で作ったお酒と考えていいでしょう。
近年では「ボタニカル」をテーマにした商品が流行っており、ジンについてもその思考が取り入れられています。代表的なクラフト・ジンをいくつか紹介するので、機会があれば試してみてください。
・コーヴァル
アメリカ産のコーヴァルは、カラフルなボトルデザインがかわいいクラフト・ジンです。使われている素材はすべてオーガニックで、リリースされてから早速欧米のコレクションで高い評価を獲得しています。ローズヒップやコリアンダーなど13種類のボタニカルが使われており、芳醇な味わいを楽しめます。
・ROKU
ROKUは日本で作られたクラフト・ジンで、サントリーグループが海外企業との共同で開発しました。ボタニカルには柚子や玉露、山椒など、日本らしい素材がふんだんにつかわれています。さらに従来の伝統的なジンに使われているボタニカルに合わせたことで、奥深い味わいのジンに仕上がっています。
・まさひろ オキナワジン
沖縄で生産された、南国らしい風味のクラフト・ジンです。ボタニカルにはシークワーサーやグァバなど、沖縄らしい素材が使われており、さらに泡盛にも活用されている蒸留製法で高い水準の仕上がりになっています。旅行には行きにくいご時世でも、せめてお酒だけは旅行気分を味わいたいときにぴったりです。
まとめ:色々なジンのお酒を楽しもう
2021年に流行するといわれているジンに関する豆知識を解説しました。ジンは初心者にも飲みやすく、色々な風味を楽しめるおしゃれなお酒です。普段飲んでいるけれど詳細は知らなかったという人も、これから飲んでみたいという人も、ジンの知識を知っておくと、より楽しんで飲むことができるでしょう。興味が湧いた人は、ぜひクラフト・ジンも試してみてくださいね。