安くて美味しいラーメンが京都に集結

京都と言えば伝統的な日本のイメージが強く、外国からの観光客が多い町です。食事に関しても和のイメージを持っている人が多いかも知れません。

しかし、京都には実は美味しいラーメン屋が多い町でもあるのです。そのなかでも、京都大学周辺には安くて美味しいラーメン屋の激戦区なのです。

京都大学周辺がラーメン屋の激戦地の理由

京都大学には全国から学生がやってくるため、多くの一人暮らしの学生が周辺のマンションに住んでいます。男女比を見ても男性が多いため、ボリュームの多い大学生向けの飲食店が多い地域なのです。

そのなかでも安くて量のあるラーメン屋は、大学生の間で長年親しまれてきたのです。

しかも、京都大学から3キロほど北に行った一乗寺では、十年ほど前からラーメン屋が続々と出店したことから、「ラーメン街道」と呼ばれるようにまでなりました。

そんな京都大学周辺にある老舗のラーメン屋を、今回は京都在中の筆者がいくつか紹介したいと思います。関西圏に在中の学生はもちろん、旅行で京都に来る大学生の方たちも必見です。

1971年から一乗寺で営業している、老舗中の老舗。
鶏と野菜からとった甘みのある白濁したスープとストレートの細麺が特徴の「京都ラーメン」です。中華そば(並)650円からと、大学生の財布にもやさしい値段設定です。本店は夜だけ営業で、その日のスープがなくなったら営業終了となります。

こちらも一乗寺に古くからあるお店で、鶏ガラと豚骨ベースの白濁したスープが特徴です。なかでも、関西らしいスジ煮込みをのせた「すじラーメン」（830円）は珍しい一品となっています。

さらに紹介したいメニューが、平日昼間の「ちょっとだけ定食」。中華そば(並)＋こぶし大のから揚げ１個＋ライスのセットで930円と、コストパフォーマンス抜群！
から揚げを食べきれなくても持ち帰りができますので、家に持ち帰りレンジで温めて食べるなんてこともできます。

こちらもラーメン街道の一乗寺にあるお店。一言で言えば「関西版・ラーメン二郎」。醤油味の脂の強いスープに太麺と、一般的な京都ラーメンとは一線を画す味です。

730円の普通のラーメンですら麺300gという圧倒的な量に、存在感のある特大の豚がドンと乗っているというボリューム感。いくらお腹を空かしていてもこれで十分なのではないでしょうか。
注文の際に、トッピングのにんにく・野菜・脂の量を聞かれるので、自分の好みを伝えるようにしましょう。

京都大学から今出川通り沿いに銀閣寺方面に行った銀閣寺道の交差点の近くに古くからある、懐かしい雰囲気のするお店です。大学生だけでなく、地元の常連・観光客も多く来店し、12時を回ると行列のできる人気店です。

スープは背脂ののった鶏ガラベースの醤油味で、昔ながらのラーメンを思わせる美味しい味です。食べごたえのある厚めに切ったチャーシューも食べごたえ満点です。

ラーメン(並)の650円からと安い値段設定になっています。しかも麺が2玉入ったラーメン(大)はなんと750円。お腹を空かせた時には、たった100円追加して払うだけでお腹いっぱい食べられるので本当にお得です。

1971年に社長が銀閣寺のあたりで始めたラーメン屋から、今では全国的なチェーンとなった天下一品。鶏ガラと野菜を煮込んだ濃厚でどろりとしたこってりのスープは、天下一品の代名詞です。

京都大学に近い銀閣寺店もあり、大学生を中心に賑わっているのですが、1キロほど北の白川通り沿いにある総本店にわざわざ行くファンも結構います。

ラーメンのお値段は700円からと安くなっています。定食メニューも種類が多いので、しっかり食べたい学生にもありがたいところです。

銀閣寺から近い、白川通り沿いにあるお店です。

豚骨・鶏ガラ・野菜を煮込んだ塩味のスープは、濃厚でコクがあります。薄めに削いだチャーシューはスープと絡まって食欲をそそります。

主力のメニューは東龍そばの650円＋税。煮卵と麺・チャーシューを大盛にした欲張り東龍そばでも880円＋税と安くてお得感があります。

京都大学近辺は、今でもなお新しいラーメン好きには熱い地域です。
そのなかでもここで紹介してきたお店は、京都大学を中心とした大学生に長年愛されてきた「安くて美味しい」系列店のあるお店になります。あの京大生たちがこんなラーメンを食べてきたのだと思って、味わってみるのもいいかも知れません。

注意点があるとすれば、京都駅から北の市内中心部のラーメンめぐりをする時は、駐車場が少ないお店も結構あるので、自転車や公共交通機関を使う方がいいでしょう。
老舗も新店舗も多い、京都大学近辺のラーメンをぜひ食べてみてください。