大学生のほとんどの人が入る「ゼミ」や「研究室」。
どのゼミに入ろうか、ゼミでどんな研究をしようか考えている学生も多い中、そもそもゼミに入るかどうかを迷っている人もいると思います。
ゼミに入ることが当たり前!という風潮もありますが、大学や学部によってはゼミに入らないという選択ができる場合もあります。
今回は、ゼミに入るか入らなかを迷っている人向けに、そもそもゼミや研究室ってどういった場なのか、ゼミに入るメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、ゼミに入るかどうかを検討してみてくださいね!
目次
そもそもゼミや研究室はどういった場なのか
ゼミは、学生が学部や学科を超えて、少人数で同じテーマについて研究する集まりのことです。学生は、担当教授の研究室に所属し、自分で決めた好きなテーマで研究を行います。
大学の一般的な授業は、大人数に対して教授1人が教えるという講義形式のものが多いですが、ゼミはそれらの授業とは形式が異なります。ゼミの担当教授はあくまで学生の研究のサポートのような位置づけで、学生が主体的に研究を行い、時には同じゼミのメンバー同士で発表や討論を行い、研究を深めていきます。
ゼミや研究室は必ず入らなければいけないのか
ゼミは必ず入らなければいけないものなのかは、みなさんが所属する大学や学部の方針によって異なります。
卒業の必修科目としてゼミの活動が入っている場合や、卒業論文を書くためにゼミに入ることが必須の場合もありますが、中にはゼミに入ることを必須としていない学部もあります。例えば、卒業論文を書くことを必須としていない学部や、デザイン系の学部です。
その場合、ゼミに入らずその他の授業や活動に専念するのも1つの選択肢です。
では、ゼミに入るメリット、デメリットは何でしょうか?次で詳しく解説します。
ゼミ・研究室に入るメリット3つ
専門的なことを深く学ぶことができる
ゼミは、他の講義と違って少人数で学ぶことができ、かつ自分の学びたいことを深められるというメリットがあります。
一般的な講義の場合は、何十人、または百何人の学生に対して教授が1人で教えるため、教授に直接聞きたいことがあってもなかなか聞きにくい場合がほとんどです。
ですがゼミは少人数なので、自分の研究テーマについて直接教授からアドバイスをもらうことができたり、他のメンバーと研究を共にして深め合うこともできます。
そのため、ゼミに入れば教授に何でも尋ねやすい環境で、専門分野や自分の研究したいことをより深く学ぶことができます。
人との繋がりが広がる
ゼミに入れば、週に1回程度は同じゼミのメンバーと会うことになるので、同じゼミの同級生との繋がりができます。また、先に研究を進めている同じゼミの先輩とも繋がることができ、研究のアドバイスをもらったり、就活について聞いたりすることもできます。
さらに同じゼミのメンバーとは、ゼミに活動を超えて、メンバーで旅行に行ったり、教授も含めてご飯に行ったりすることもあります!
このようにゼミに入ることで、同級生との強い繋がりはもちろんのこと、先輩や教授とも繋がれるというメリットがあります。
就職活動に活かせる
ゼミに入り、あるテーマを研究した経験があることで、そのことを就職活動でアピールすることができます。
就活では、エントリーシートにゼミで研究したことを記入するスペースがあったり、実際に企業の面接にて「ゼミ・研究室では何を研究していますか?その研究で得たことは何ですか?」と質問されたりすることもあります。
エントリーシートにゼミでの研究をきちんと記入し、ゼミでの活動を自信持って語ることができれば、就活での1つのアピールポイントになること間違いありません。
このように、ゼミに入って研究した経験があれば、その経験を就職活動に活かすことができます。
ゼミ・研究室に入るデメリット3つ
ゼミで忙しくなる
所属するゼミによっては、
「明日ゼミだ… 課題やらなきゃ…」
「〇時からゼミの集まりがあるんだ!」
「今日ゼミの発表だから準備しなきゃ!」
このように、毎日ゼミの活動で忙しくなる場合があります。(※忙しさはそれぞれのゼミで異なります)
普通の講義にプラスアルファでゼミのことをやらなくてはいけないので、確実にやることが増えます。中には、今までのバイトを減らしたり、寝る時間を削ってまでゼミの準備をしている人もいます。
このように、ゼミに入ることによって、毎日の忙しさが増してしまうというデメリットもあります。
ゼミ内での人間関係が面倒になる
先程、人との繋がりがゼミに入るメリットだと言いましたが、逆にそれがデメリットになる場合もあります。
ゼミのメンバーと長い時間一緒にいたり、研究テーマを基に話し合い・討論をしたりすることが、揉め事に繋がってしまう場合もあります。
また、研究を複数人で行う場合、誰かがゼミを休んだりさぼったりすれば、他のメンバーに迷惑がかかります。そういったゼミへのモチベーションの差から、揉め事が起こる場合もあります。
さらに、教授と気が合わない!なんてこともよく聞きます。教授と話すことが苦になってしまっては、研究自体もなかなか進みません。
このように、ゼミで研究を共にするからこそ生まれる人間関係の大変さが、デメリットとなることもあります。
就活でゼミをアピールポイントにできない
就活ではゼミでの研究を聞かれることが多いですが、ゼミに入っていない場合はゼミでの活動をアピールポイントすることができません。
ゼミに入らない場合は、できた時間を有効活用して、他に自分のやりたい活動をやったり、自分で学びたいことを学んだりするなど、自分の強みとなる経験を増やすことがとても大切になります。
ゼミに入らないことが就活で不利になる!ということはありませんが、入らないからこそ他に自分のアピールできるポイントを持っておくことはとても重要です。
まとめ
今回は、そもそもゼミや研究室がどういった場なのか、ゼミに入るメリット・デメリットを解説しました。
今回説明したように、ゼミに入らないという選択はもちろんありですが、このような選択をするのは少数派で、人から反対されてしまうことが多いのも事実です。
ゼミに入らないと決めるのであれば、その空いた時間で別の活動や勉強をして、空いた時間をしっかりと有効活用していく必要があります。
きちんと自分と相談して、ゼミに入るかどうかを決めてみてください!