法学部新入生必見!法学部の学生が選ぶ主な進路ってなにがある?

専門性が高そうだけど弁護士以外にどんな進路があるの?

「法学部です」と聞くと「弁護士になるの?」と聞きたくなりませんか?しかし、実際に弁護士になるのはごくわずかです。では、法学部生は実際にどのような道に進むのでしょうか。

また、法学部はつぶしがきくとよく言われますが本当なのでしょうか。

そういった疑問を持つこれから法学部に入る新大学生の方や、法学部を目指している高校生のために、法学部の学生が選ぶ主な3つの進路をここで紹介したいと思います。

1.法曹

1つ目は法曹になるという道です。法曹とは、法律を扱う専門職としてその実務に携わる人のことで、分かりやすい例を挙げると「裁判官」「検察官」「弁護士」といった人たちのことです。

裁判の厳格・公正を保つために司法権はあらゆる権力からの独立が保障されています。そのため、裁判官は自分が思う通りの判決を下すことができます。もめ事を解決してくれる最後の砦として存在する裁判所でそのように行動できることにやりがいを感じられるでしょう。

検察官は被告人を起訴するか決定することができます。無実の人が犯罪者と扱われることを防ぐことができるのでそのような点にやりがいを感じられると思います。

弁護士もまた、無実の人を犯罪者と扱われることを防ぐことができます。依頼人の期待に応えることができた時、やりがいを感じられるのではないでしょうか。

このように法曹の世界にはたくさんの魅力がありますが、法曹になるには国家試験の最難関の一つといわれる司法試験に合格しなければなりません。昔よりは合格するのは難しくなくなりましたが、それでも最難関であることに変わりません。
司法試験を受験するには、予備試験という試験に合格するか、大学卒業後法科大学院へ進み法科大学院を卒業する必要があります。予備試験に合格するのも簡単ではないため、法科大学院を経て司法試験を受験するのが一般的です。かなりの時間がかかるため、本気で法曹を目指すのであれば1年生のうちから予備校に通うなどして勉強を始めることをお勧めします。筆者の周りの法曹を目指している学生も1年生から予備校に通っていたり、大学の開門から閉門まで勉強している人もいます。

 

2.公務員

2つ目は公務員になるという道です。公務員は大きく分けて国家公務員と地方公務員の2種類があります。
国家公務員とは日本の行政機関に勤務する人や行政執行法人に勤務する人たちのことです。分かりやすい例を挙げると警察庁や外務省、法務省に勤務する人たちのことです。仕事の内容は各省庁によって様々でしょうが、共通することは国や社会を自分たちで動かし、それらに貢献できる仕事であるため、そういったことに興味がある人は間違いなくやりがいを感じられると思います。

地方公務員とは治安、教育、交通など地域の生活にかかわる様々な仕事をしています。県庁や市役所だけでなく、学校や病院、図書館などの仕事をしています。こちらも就く仕事によって内容は様々ですが、主に共通することは勤務する地域に貢献できるため、そのような点にやりがいを感じられると思います。

公務員になるには公務員試験に合格しなくてはなりませんが、職種によって難易度は変わります。省庁などに勤務するいわゆる官僚になるには、司法試験と並び国家試験の最難関の一つと言われる国家公務員総合職に合格しなければなりません。こちらもかなりの時間が必要なので、本気で目指すのであれば1年生から意識して対策を練ることをお勧めします。筆者の周りでも早い人は1年生から予備校に通っている人はいます。一人では対策し辛い試験であるため、情報を得にくい環境にあるのであれば予備校に通うとよいでしょう。

3.民間企業

3つ目は企業に就職するという道です。企業は業種も魅力も様々です。企業に就職するとしても、倍率が高いところに内定をもらうには求められているスキルや突出したスキルを身に着けるなど人並み以上の努力をして、就職を意識した大学生活を送った方がより望んだ企業に入りやすくなります。

 

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司法試験だけでなく、公務員試験でも大学で習う法律科目で受験することができるため、法学部はお得な学部であるといえます。
「法曹を目指していたけど合格できなさそうだから公務員を目指そう」「公務員を目指してたけど合格できなさそうだから就職しよう」といったことができるため法学部はつぶしがきく学部であるということができます。しかし、4年生になってから司法試験や公務員試験を目指すとなると相当苦労するでしょうし、行きたい企業を目指し始めても険しい道となるでしょう。どの道に進むとしても、早くから意識し対策をすることが良い結果を出すことにつながると筆者は思います。