知りたくない・・・けど一人暮らしで知っておくべきゴキブリの生態とその正しい対処法。

ゴキブリが出た時の対処法

ゴキブリにはできるだけ関わりたくありませんよね。特に一人暮らしの家で出てきたら大惨事です。ゴキブリを見つけたらスリッパでつぶしてゴミ箱に捨ててしまえばいいと思ってはいませんか?実は、関わりたくないからと言って適当な対処をすると、どんどんゴキブリが増えていってしまう可能性があるのです。では、どう対処すべきなのでしょうか。ここではゴキブリの生態とその正しい対処法をご紹介します。

1.ゴキブリの生態

ゴキブリは生命力が強い

ゴキブリは何でも食べるそうです。コンクリートさえ食べてしまうそうですから驚きです。人間より先に絶滅することはないのかもしれません。また、首が取れても生きています。何週間も経つと死にますが、その死因は餓死なのです。なぜ頭がなくなっても生きていけるのかというと、これは虫が持つ特有の神経によるものであり、頭だけがダメージを受けても死ぬことはないのです。つまり、他の生物と同じように頭をつぶせば死ぬと思っていては殺しきれないことがあるのです。

ゴキブリは死んだふりをする

ゴキブリは窮地に追いやられると死んだふりをします。殺虫スプレーでゴキブリを殺す場合、ゴキブリは仰向けになって死にます。これは、ゴキブリを殺す殺虫成分のいくつかがゴキブリが死ぬときに筋肉を痙攣させ、足を内側に曲げさせてしまうからです。内側に曲がった足はバランスをとることができなくなり、結果として仰向けで死ぬことになります。

つまり、殺虫スプレー以外で仰向けになって死ぬこと滅多にないということです。仰向けになって動かなくなったとしても油断はしない方が良いですね。

ゴキブリは繁殖力が強い

日本でよく見かける「チャバネゴキブリ」という種類の場合、一匹のメスから300匹以上もの子供が生まれるといわれています。約半数はメスが生まれてきて、そしてたった60日で成虫となり、子供を作ることができます。また、なんとオスからメスになることも可能です。そのため、ゴキブリを家の中で一匹見つけたらその家には100匹以上は生息していると考えられます。ゴキブリは死に際に大量の卵を産むこともあるので注意が必要です。

2.ゴキブリはどこから入ってくるのか

ゴキブリには、クロバネゴキブリとチャバネゴキブリという二種類のゴキブリが存在します。それぞれに特徴があり、侵入経路が異なります。クロバネゴキブリは飛ぶことができ、多湿を好みます。また、寒さに強く人前に堂々と出てきます。そのため、クロバネゴキブリは玄関や窓などから堂々と侵入し、水気の多い台所や洗面台、お風呂場に住み着き始めます。

一方でチャバネゴキブリは飛ぶことができず、温かい場所を好みます。また、寒さに弱く人前に出たがりません。そのため、クロバネゴキブリのように堂々と侵入してくることはあまりありません。そこで、チャバネゴキブリたちは段ボールの隙間に住み着き、段ボールに紛れて侵入してきます。その後、束にしてある古い雑誌の隙間、家電機器の中、コンセントの裏側などに住み着いて繁殖を始めます。

これらが主な侵入経路です。どこから侵入するかわかればその対策がしやすくなるかと思います。

3.ゴキブリの対処法

つぶしてゴミ箱に入れる

これは最もオーソドックスな対処法であると思いますが、殺した気になっている可能性が高いです。上記のように首が取れてもまだ動けるほど生命力が強い上に、死んだふりもするため、ごみ箱の中から出てくる可能性があります。また、同様の理由で、つぶしてティッシュを取りに行くなど目を離した隙にゴキブリがいなくなっている可能性もあります。

この方法では、完全にゴキブリを殺したと確信は持つことは難しいのです。

お湯や洗剤をかける

あまり知られていなこととして、生命力が強いゴキブリですが、体のほとんどがタンパク質でできているため、熱湯をかけると即死するのです。また、ゴキブリの体表は脂成分で覆われており、洗剤の界面活性剤がその脂を落として呼吸をしている穴を塞いでしまうため、洗剤をかけるとゴキブリは窒息してしまいます。

上記の方法では短い時間でゴキブリを殺すことができますが、用意するのに時間がかかってしまうため、用意している間に逃げられてしまうかもしません。

トイレで流す

トイレで流すことが最良の対処法であると筆者は考えます。スプレーだけでは死んだふりをしているのか死んでいるのか判断が難しいためです。そこで、スプレーで動きを止めるなどして、ティッシュなどに包んでトイレに流すのです。生命力が強いゴキブリであっても、さすがに水の中で生きることはできません。これならば殺し損ねて逃げられるといったことはないでしょう。確実に殺すことが可能になります。  

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いかがだったでしょうか。以上がゴキブリの生態と正しい対処法でした。特に用意するものはありません。直接つぶしたくない人はスプレーなどを用意すると良いですね。皆さんも正しい対処法でゴキブリを除去していってください。