大学生こそするべき読書のメリットと効率的に知識を吸収できる読書方法

大学生は読書をしない

皆さんは日常的に読書の時間を設けていますでしょうか?実は、読書を習慣としている大学生の数は少ないのです。例として生活協同組合連合会は先日、大学生に読書に関する調査を行っています。その結果は以下の通りとなっています。

調査は学生の生活状況を調べるため、毎年行っており、全国の国公私立大学30校の学生1万155人が回答した。

1日の読書時間が「ゼロ」と回答したのは49・1%で、現在の方法で調査を始めた2004年以降、最も高かった。平均時間も24・4分(前年比4・4分減)で、04年以降で一番少なかった。1カ月の書籍購入費も減る傾向で、自宅生が1450円(同230円減)、下宿生が1590円(同130円減)で、いずれも過去最低だった。

http://www.asahi.com/articles/ASK2R64BKK2RUTIL05H.html 参考)

なんと、大学生の半数近くは全く読書しないという結果になっています。そこで今回は、大学生が読書をすることで得られるメリット・効率的に本の内容を吸収できる方法をご紹介します。

大学生が読書をするメリット

大学生は時間が豊富にある

大学生ほど時間に余裕がある時期はありません。社会人になってから読書をしようとすると、通勤時間か仕事終わりに限られてしまうかもしれません。そうなると、一気に本を読める機会も少なくなってしまいます。そこで、時間が豊富にある大学生のうちに読書をしておくことはこれからの人生でとても有益なものとなるのです。

雑談力、コミュニケーション能力の向上につながる

昨今、就活で重視される項目の一つにコミュニケーション能力というものがあります。そこで、大学生のうちからコミュニケーション能力を上げる必要があると言えるでしょう。そのためにも読書はとても有用なツールとなるのです。初対面の人と円滑にコミュニケーションをとるためには、共通の話題が必要になりますよね。そこで、読書をして知識を蓄えておけば相手と共通の興味ある話題を増やすことにつながります。

また、読書しているということ自体で会話が弾むこともあります。読書は年齢に限らずどの年代でも興味を持つ人は一定数いるので様々な年齢層と共通の話題を持つことができるようになります。

アイデア創出力が向上する

様々な種類の本を読んで、たくさんの分野の知識を蓄えておくことは企画力の向上につながります。例えば、あなたが経済学部だとしたら、経済学の本だけではなく生物学や歴史学の本もよんでみてください。意外と自分の専攻分野につながる知識があり、その知識と専攻分野の知識を融合することによって新しい知見が生まれることが多々あります。ですので、様々な分野の本を読むことは新しいアイデアを生み出す力に直結します。

語彙力の向上

社会に出てまで「やばい」など使っていると恥ずかしいですよね。ですので、語彙力をつけたい大学生は多いと思います。でも、語彙力はつけようと思ってもなかなか難しいですよね。しかし、読書することによって語彙力をつけることができます。また、語彙力の他に表現力や言い回しも学ぶことができるのでレポートや文章を作成するときにより大人な文章を書くことができるようになります。

特に語彙力や表現力を身に着けたいと思っている方は小説を読むのがおススメです。筆者は最近村上春樹にはまっています。村上春樹の比喩表現は面白いものが多く表現力を身に着けるにはもってこいです。

効率的に知識を吸収する読書方法

では、どのように本を読むのが最も効率的に知識を吸収できるのでしょうか。

これは小説と専門書や自己啓発本との間に違いがあります。

小説の効率的な読書方法

小説を読む際に私たちが吸収したいことは語彙力や表現力ですよね。そこで、それらを吸収するために必要な読み方は「気になった表現や語彙にマークする」ことです。小説を読むときにペンを片手に読む方は少ないと思います。しかし、ペンで気になった表現や語彙にマークして後々チェックしなおすことではるかに効率的に語彙力と表現力を身に着けることができます。筆者が実際にしていたのは好きな表現に赤ペン、わからない単語に青ペン、心を動かされた場面に緑ペンなどを使い分けてマークしていました。

専門書や自己啓発本の効率的な読書方法

それは「アウトプットする」ことです。意外と皆さんが意識できないのは読んだことをアウトプットすることだと思います。試験勉強を思い出していただければわかると思うのですが、一度インプットした知識はアウトプットしないと定着しないですよね。それは読書でも同じです。アウトプットする方法は何でも大丈夫です。例えば、「まとめノートを作って知識を整理する」や「友達に話す」、「SNSでシェアする」などがあげられます。おすすめはなにかしらの媒体に内容をまとめておくことです。そうすれば、再読する手間もはぶけます。

***

いかがでしたでしょうか。大学生のうちに読書を積んでおくことは人生の中で大きな資産になるのでおすすめです。最後に筆者のおすすめの本を紹介します。
まずは小説で、有名なのでみなさん読んだことあるかもしれませんが

「1Q84」著者:村上春樹
です。表現方法が多彩で読んでいてとても楽しいです。


次に実用書では
「悩む力」著者:姜 尚中
です。高校の恩師に勧められた本で、とてもためになるのでおすすめです。