太りたいのに太れない…そんなあなたに「デブエット」の勧め

体をもっとしっかりさせたい、もやしと言わせないためには

最近ダイエットブームがここ何年か続くなか、「体を大きくしたいのに体重が増えない」「もっとボリュームのある体になりたい」といった悩みを抱える人も少なくないのではないでしょうか。

多くの人は痩せたいと願い、ネットにある情報はダイエットに関することが中心で、具体的に何をしたら体重が増やせるのかがよく分からないと思います。
そんなあなたへ太る(増量)に関わることからコツまで紹介していきます!

そもそも太るために必要なエネルギーって?

理屈から言えば摂取カロリー(食事によって体内に取り入れるエネルギー)>消費カロリー(生命維持・運動・食事の際に使うエネルギー)となれば体重は増えます。

仮に1kg脂肪を蓄えようと思うと、脂肪1gにつき9kcalなので9000kcalのエネルギーになります。期間を1か月とすると、1日の食事に+300kcal食べれば良いことになりますね。
ちなみに300kcalはクリームパン約1個・ツナマヨおにぎり約1.5個分となるので割と簡単に思えます。

「これくらいもう食べてるよ!」という人もいるかもしれませんが、それでも太れないのであれば何か原因があるのかもしれません。

太れないにはワケがある?

① そもそも食べているつもり

よくありがちなのが自分はたくさん食べているという思い込みです。

ダイエット中の人で全然食べてないのにと言いながら、ちょくちょく口に運んでしっかり食べているタイプ。その逆バージョンといえるかもしれません。

このタイプには仮に1日の中で1食がっつり揚げ物や丼ものを食べていても、夜ご飯は抜くなど不規則な食べ方をしている場合が多いです。また、それほど食に対して執着がないともいえるかもしれません。

② 消化器系が弱い

消化器系とは食べ物の摂取、消化や吸収、排便に関わる臓器のことです。

消化管の働きや消化液の分泌が悪いなどの原因から食べたものがうまく消化・吸収できず食べているのに栄養不足=太れないということになります。

食べているのに太れないという人は特に消化器系が弱いことが大きな原因としてあるかもしれません。

③ 睡眠不足・ストレス

②の消化器系が弱いことにも関わるのですが、睡眠不足は生体リズムを崩し、ストレスを感じやすくさせます。不規則な食事の摂り方や朝食の欠食などエネルギー不足に繋がります。

またストレスによって、コルチゾールというホルモンが分泌されます。このホルモンは血糖値を上昇させる作用があり、あまり食べなくてもすぐに満腹感で満たされます。さらに消化器系の働きも悪くなり、痩せやすくなってしまいます。

 

痩せて悩んでいる人、上記の理由のなかで当てはまるものはあったでしょうか。これらが太れない大きな原因として考えられます。
それではどうしたらいいのでしょうか。太るのに必要なポイントを紹介します。

太るためのポイント

① 食べる内容・食べ方

ハイカロリーのものを食べようと意識して、油の多いものを食べ過ぎるとかえって負担が掛かり、せっかく食べてもうまく吸収できません。菓子・スナック菓子等をたくさん食べている人も同様です。

基本的には栄養バランスを整え、主食(ご飯・パンなど)、主菜(肉・魚・卵など)、副菜(野菜類)が揃った食事を決まった時間に食べること消化・吸収の正しいリズムが身に付きます。

また、汁物を先に食べることで胃の働きを活発にし、食欲増進につながります。薬味や香辛料、酸味のあるものも良いですね。(ただし、香辛料は使い過ぎると刺激が強すぎるので量に注意する)

見落としがちですが、早食いによって消化・吸収が阻害されている場合もあるので、当たり前のようでできていない「よく噛んで食べる」ことも大切ですよ。

② 腸内環境を良くする

腸内環境の向上は食べ物の吸収において必要なことです。

乳酸菌は腸内の善玉菌を増やす働きがあります。食品でいえば、ヨーグルトやチーズ、キムチや味噌、納豆、醤油、漬物などです。乳酸菌を摂る際に和食は優秀な食事と言えますね。

また、根菜・海藻・きのこなどに含まれる食物繊維や、はちみつ・アスパラガス・大豆・乳類に含まれるオリゴ糖も腸内環境を良くすると言われています。

それらに加え、ランニング・筋トレ・ストレッチなど適度な運動も腸の活性化に効果的ですよ。

③ 間食のすすめ

①・②などで太りにくい体質の解消ができたとしても、体重を増やすためには摂取エネルギーを増やすことが必須となります。

しかし一気に食べようとすると消化器系に負担が掛かってしまうので、1日の3食に加えて間食をお勧めします。ここでいう間食は「おやつ」でなく「食事」です。

甘い菓子パンやスナック菓子などではなく、具入りのおにぎりやバナナ、野菜・卵・ハムなどを挟んだサンドウィッチなどがおすすめです。理由はエネルギー以外にも、たんぱく質・ビタミン・ミネラルも補給ができ、健康的に増量できます。

また、運動後にこういった間食を摂ることで疲労回復や筋量アップにもつながりますよ。

最後に

今まで体型について悩みやもどかしさがあったかもしれません。

ここまで主に食事に関わることについてでしたが、やはり土台は規則正しい生活です。食事の他に睡眠・運動・精神的な健康なども大切なので、これまでの自分の食事や習慣を振り返って、是非実践してみましょう。

これであなたも脱痩せ!!