大学生のうちに身に付けておくべし。高級料理店でのマナーとは?

社会人になる前に?デートに行く前に?

大学を卒業して社会人になると、時には職場の上司や取引先の重役、あるいはプライベートで大切な人と高級なレストランに食事に出かけることもあるかと思います。そのような場で、あなたがどのように振る舞えるかが今後の印象や仕事、果てはプライベートの行く先を左右します。ここで、今日は高級レストランと言われる中でも、特にマナーや振る舞いが求められるフランス料理を例に挙げ、一連の流れの中でマナーを学習しましょう。

1.予約をしてから当日まで ~再確認が必要な場合があります~

職場の上司や取引先との場合には、通常の場合先方が予約をしてくれるためにそこまでお店に確認を取る必要はありません。

しかし、プライベートの時は話が違います。確実にレストランで食事ができるように、再確認をしましょう。レストランによっては、再確認(リコンファームとも呼ばれます)の電話や連絡がない場合には、自動的にキャンセルになると言うお店もあるくらいです。高級フレンチレストランで彼女、または彼氏とデートという時には何か特別なイベントや時期であることが多いので、きちんと確認をして当日に備えるようにしましょう。

2.当日の服装は? ~男性はスーツ、女性はワンピースがベストです~

フレンチレストランには大抵の場合、ドレスコードが設定されています。Tシャツなどの普段着のように見える格好や、女性の場合は露出が多すぎる格好の場合は入店を拒否されるパターンがあります。その場の雰囲気に相応しくないと判断されるためです。

男性の場合は、綺麗に手入れされたスーツとネクタイ、女性はワンピースが最も無難な格好です。男性の場合は蝶ネクタイの着用を義務的に求められる場合がありますが、これは本当に高級店の場合のみです。もしも着用していく服装に自信がない場合は、店員さんに電話などで直接問い合わせるか、取引先などの場合には上司などに確認を取ってもらうようにしましょう。

3.ワインオーダーの時のポイント ~上司に任せるか、自分の好みを伝えましょう~

高級なフレンチレストランでは、まずワインをソムリエにオーダーします。この際に英語やフランス語で書かれているメニューが渡されることが多いです。何を頼んでよいかわからなくなってしまうことも多いですが、心配することはありません。

上司がいる場合には、上司に合わせましょう。そして、大切な人と来ている時には自分の好みや、価格帯をソムリエに聞いてみることが大切です。具体的には赤ワインなのか白ワインなのか、辛いのか甘いのか、といった大雑把なポイントで構いません。ソムリエはワインに関してのプロですので、好みに合わせてワインを選んでくれます。

次に「ワインを選ぶとテイスティングをお願いします」と言われる場合があります。この場合は原則としてワインをオーダーした人が行います。しかし、男性と女性の場合にはフレンチ式の基本的な原則にのっとって、男性がテイスティングを行います。軽く一口飲んでみて、異臭や強すぎる酸味などがしないことを確かめれば問題ありません。あまりありませんが、もしカビやコルクの臭いがした時にはその時点でソムリエに申請することが大切です。

4.各料理のちょっとしたポイント ~これだけは抑えましょう~

それではここで、それぞれの料理の食べ方に関するちょっとしたポイントを挙げます。厳密なルールがないわけではありませんが、大学生が接待またはデートなどで行くであろうレストランでは、通常そこまで厳格に要求されることはありません。特に注意が必要な点は次のとおりです。

ナイフとフォークは、外側から1セットずつ使う。

通常、テーブルに着くと様々な大きさのナイフとフォーク、スプーンが設置されています。これには外側から使うことによって、最適な大きさのものが使えるように設置されています。オードブル用、魚料理用、肉料理用と全て違うので注意して使うようにしましょう。

そして、ナイフとフォークを使う料理の場合、継続して食べている場合にはフォークとナイフを料理の皿の中央で交差するようにおき、終了する場合には両方とも左手前に揃えておきます。ウェイターはこれを見て、皿を下げるか下げないかを判断しているため注意が必要です。

スープは、音を立てて飲んではいけません。

スープは通常、前菜の後に出てきます。つい緊張して音を出してしまいがちですが、スープをすする音食器を皿にぶつける音はマナーとして良いとされていません。なるべく音をださないように気を付けましょう。

パンは、一口サイズにちぎってから食べましょう。

魚料理が出てくるあたりで、焼きたてのパンが出てくることがよくあります。これは付け合わせのようなもので、魚や肉と共に食べるものです。この際に直接かじってはいけません。手でちぎって大丈夫なので、必ず一口サイズの大きさにしてからバターやオリーブオイルなどを塗って食べましょう。

5.お会計はスマートに ~クレジットカードがベストです~

優雅にひと時を過ごした後に、さぁ会計となった時にもめることは最も避けたい展開です。ではどうすればよいのでしょうか。

基本的には、デザートを食べコーヒーを飲み終えた後に、上司や取引先と一緒の時であればその人たちがお会計を始めます。なので、このパターンの場合は特に問題ありません。デートに来ている時には、女性側が化粧室などに立った時などに、軽く手を挙げる、またはサインをする真似をすることによって会計の意思表示をすることができます。そして、高級な料理店であればあるほど、現金よりもお釣りの端数がでないクレジットカードがおすすめです。現金でも問題ありませんが、通常サービス料などが加算されることによって端数が必ずありますので、やはりクレジットカードがおすすめです。

6.まとめ ~冷静に、スマートに振る舞うことを心がけましょう~

高級なフランス料理店は、大半の人にとって慣れていない場所です。マナーを完全に守ることはおおよそ不可能であることがほとんどですが、何も全て守る必要はありません。お店のウェイターも、来る人全てがフランス料理のマナーを熟知しているわけではないことぐらいは百も承知です。

大切なことは、冷静にそしてスマートに立ち振る舞うことです。ワインの種類などのわからないことはプロが聞けばいくらでも教えてくれますので、その場に応じて素直に、しかし堂々とした振る舞いをすることが大切です。