ウザがられやすい横文字ビジネス用語を16個
「イニシアチブを握ることが大切だ」「いよいよローンチだな」「ジャストアイディアに過ぎないけどさ」など、カッコいい横文字ビジネス用語をふと使ってみたくなる事はありませんか?
ただ、ビジネス用語によっては「カッコいい」どころか「ウザい」と思われてしまい…
更には「意識高い系」(意識だけは高くて中身が伴っていない人)と揶揄されかねません。そこで今回は、その中で特に!ってところを紹介していきたいと思います。
目次
①アグリー(agree)
意味:賛成、同意
用例:「その意見に私もアグリーです」
使うとウザがられやすいビジネス用語No.1といっても過言ではない「アグリー」(賛成)。
「君にアグリー」なんて言ったら「芸人のルー大柴か!」とツッコミを入れられる可能性があります。
更に変化球として、「反対」を意味する「ディスアグリー」があります。
「その意見にはディアスアグリーかな」と溜息まじりに言うと良い感じにウザいです。
②アジェンダ
意味:議題、議事日程、予定表
用例:「アジェンダを確認しておいて」
会議などで「アジェンダに沿って進めます」という風に用いられます。
ただし、「なぜ議題をわざわざアジェンダと呼ぶのか」がアジェンダになることはありません。
③アントレプレナー
意味:起業家、起業家精神の持ち主
用例:「彼はアントレプレナーシップに溢れている」
「アントレプレナーシップ」と言った場合は「起業家精神」を意味します。
④イシュー
意味:論点、問題(点)、課題(点)
用例:「このイシューについて皆で考えよう」
「異臭」(いしゅう)とはイントネーションが違うので勘違いされることはまずありませんが、トイレのイシューについて論じるときなどは一定の注意が必要です。
⑤イニシアチブ
意味:主導権
用例:「商談のイニシアチブを握る」
横文字ビジネス用語を連発する方々にとって、普段の会話はイニシアチブの取り合いなのかもしれません。尚、インセンティブ(意欲向上のための刺激。報奨金や景品など)と少し字面が似ていますので、混同しないように注意です。
⑥インフルエンサー
意味:(人々の消費行動に)大きな影響を与える人・事物
用例:「有名なYoutuberにはインフルエンサーとしての役割が期待できる」
間違えれやすいですが、インフルエンザではありません。
⑦エビデンス
意味:証拠
用例:「確かなエビデンスに裏付けられている」
医学および保健医療の分野では頻繁に使われる言葉で、治療に効果があることを示す証拠や、その根拠となる検証結果・臨床結果のことです。日常会話として話す分には「証拠」で事足りると思います。海老について真面目な議論をしているときに「エビデンスはあるの?」と問うと相手がイラッとする可能性があります。
⑧コミット(コミットメント)
意味:責任を伴う約束
用例:「顧客にコミットすることが求められている」
「結果にコミットする」はライザップのCMで有名なフレーズですね。意訳になりますが、「結果を出すことを責任もって約束します」という意味合いになります。
⑨コンセンサス
意味:合意
用例:「コンセンサスが形成される」
「コンセンサス」は仕事上たまに使う程度なら問題のない用語です。しかし、私生活で使われると「合意でよくない?」と若干引っ掛かる程度のウザさはあります。字面が似ている言葉に「コンプライアンス」(法令遵守)がありますので、混同に注意です。
⑩ジャストアイディア
意味:思いつき、ふと考えたこと
用例:「ただのジャストアイディアだよ」
英語で書くと「Just an idea」です。
「思いつき」という言葉のオシャレ度を最大値まで高めた結果がこれです。
⑪タイト
意味:きつい、厳しい
用例:「タイトなスケジュールだ」
「タイトゥ」と発音したら「タイツ」に聞こえかねないので要注意です。
⑫タスク
意味:課題、仕事
用例:「今日のタスクを消化していく」仕事上ではよく使われる用語です。タスク管理ツールなども多く出回っています。ただ、プライベートなのに「今日のタスクはカラオケ、飲み会、夜の散歩。一つずつ消化していこう」などとツイートしたりすると一気に意識高い系感が出てしまいます。
⑬フィックス(FIX)
意味:確定する、決定する、固定する
用例:「この件はフィックスしました」
「ファックス(FAX)のこと?」いいえ、違います。確定や決定という意味があります。
⑭ブラッシュアップ
意味:磨き上げること、一段と優れたものにすること
用例:「事業計画をブラッシュアップする」
「自分磨き」は意識高い系の方々にも好まれている言葉ですが、更にその一段上をいくオシャレな表現が「自分ブラッシュアップ」です。
⑮バジェット
意味:予算
用例:「バジェットの範囲で収めてくれ」
「予算って言えば良くない?」はタブーです。バジェットを減らされかねません。
⑯ローンチ
意味:立ち上げ、公開、開始
用例:「新サービスをローンチしました」
新しいビジネスを立ち上げたり、新しい商品やサービスを発売・公開したりすることを「ローンチする」と言います。「ローチン」ではありません。「ローンチ」です。トリビアですが、「ローンチ」と可能な限りの早口言葉で20回ほど声に出すと「ローチン」になってしまうことに気付くはずです。お試しください。
最後に
今回選んだ16個の横文字ビジネス用語を使う際には、TPO(時・場所・場合)をよく考えた方が良いでしょう。
ただ、そんなリスクを恐れずに、あえてウザがられるかもしれない用語を使ってみるという冒険心、そんな「アントレプレナーシップ」(起業家精神)も忘れずに持ちたいものですね。