【関東民必見!】雪の日に絶対にしてはいけない常識

雪にわくわく!でも楽しいだけじゃない…

最近、寒い日が続いています。近年、都内でも雪が積もる日が増えてきています。雪国以外に住んでいて雪を見慣れていない大学生は、珍しい雪にどのように対応すれば良いのか困惑してしまうのではないでしょうか。

雪のことが分からないなら、雪に慣れている雪国から学べば良いのです。とは言うものの、北海道、東北、北陸、山陰、全てが雪国なのです。そのため都会に住んでいる人が年に数メートルも積もるヘビーな雪国を参考にするのではなく、数年に1度で多くても50センチ程度の積雪しかないようなライトな雪国の話をします。

ライトな雪国を参考にして、都内にふさわしい安全な降雪時の乗り切り方を伝授したいと思います。

玄関前の除雪方法

引用:https://www.pakutaso.com/

ライトな雪国では、玄関の雪はどのように除雪するのでしょうか。
20センチ未満の積雪だと除雪はしません。暖かくなり自然に解けるのを待ちます。30センチ積もると、軽いプラスチック製スコップで降雪した雪の表面だけ横にずらしたり、上から押さえつけたりして通路を確保します。

玄関先や会社など雪が積もったままだとマズイ場所では除雪をします。
10センチ未満の場合、固めのほうきで履きます。つまり玄関前の掃除と同じなのです。10~30センチの積雪の場合、プラスチック製スコップで除雪をします。
ヘビーな雪国で使われるステンレス製スコップは固くなった雪を突っついたり重い雪を運んだりしても折れませんが、無駄に重いためライトな積雪にはオススメはしません。

車にを覆う雪の除雪方法

車に積もった雪の除雪方法雪の重みで車のワイパーが動かなくなった時は、スノーブラシを使用します。そして車のドアについた雪や屋根の上に積もった雪を除雪します。屋根の上の雪は、除雪をしないとブレーキをかけた時にフロントガラスに滑り落ち、車のワイパーが動かなくなり前方が見えなくなります。

フロントガラスについた氷や車内の結露は、エアコンの暖気で除雪します。気温にもよりますが、約10分かかります。時間がない時は結露をタオルなどで拭き取りますが、指紋や汚れがガラスに付いれしまうと後で綺麗に拭き取らなければなりません。
また駐車場でワイパーを立てているのは、凍結によりワイパーが動かなくなることを防ぐためです。

雪の日にこれだけはしてはいけない!

引用:https://www.pakutaso.com/20140254044post-3823.html

①  ノーマルタイヤでの運転

雪国では、積雪の可能性がある時はブレーキが利かないノーマルタイヤの車を運転すること自体ありえません。大学生だと免許を取り、車の運転についてを覚える方も多いですよね。しかし自動車学校で降雪対策までは教えてくれません。

ライトな雪国ではスタッドレスタイヤが主流です。積雪時だけにタイヤチェーンを装着するのは辞めた方が良いです。
雪のない場所をチェーンで走ると切れてしまい、車に傷がついたり事故を引き起こす可能性があります。
チェーンとは、スタッドレスを補助するアイテムです。ヘビーな雪国だとスタッドレスでは滑ってしまうので、スノータイヤを装着しています。

② 屋根の下や木の周りに近寄ること

雪国では、屋根や木からの落雪が直撃し毎年何人か亡くなっています。わずかな積雪でも屋根に積もると重くなり、落雪した塊が命中してしまうと命を落とし兼ねないのです。
ですので、雪が落ちてきそうな場所には絶対近づかないように…。

③ 歩行時の油断とバイクなどの運転

雪道を歩いて転んでケガや骨折をする。このような方は意外に多いのです。
坂道や階段、微妙なスロープ、平らな大理石や鉄板の上など滑りやすい場所は特に気を付けましょう。また、自転車やバイクの運転もやめましょう。積雪で動きにくいだけでなく、カーブで滑って転倒してしまうことがあります。

④ ヘビーな雪国を真似て、融雪装置を設置する

ヘビーな雪国ては、雪が降ると降雪センサーと温度センサーにより「融雪装置」が作動するようになっています。これは氷点下にならない時に地下水を道路に撒き、雪を溶かす装置です。

ヘビーな雪国では、氷点下時の路面凍結を覚悟した上で融雪装置を設置しています。中途半端な積雪で水を撒くと雪が水を吸い、そのまま氷点下になると凍ってしまうからです。寒い日の朝に融雪装置から出た水が凍り、スケート場のような氷の上を歩かなければならないなんて危ないですよね。ヘビーな雪国の融雪装置を真似て水を散布すると、コストや効果で痛い目に会います。

➄ ヘビーな雪国を真似て、凍結防止剤として塩を撒く

塩化カルシウムは水に溶ける時に発熱するため、アイスバーンを溶かす「融雪剤」として利用されます。

しかし凍結防止剤として使われている塩化ナトリウム(塩)を安易に撒いてしまうと、逆に雪は溶けにくくなります。そのため、スキー場では春先に塩や硫酸アンモニウムの溶解熱を利用して雪の温度を下げます。塩は扱い方が難しいのです。

ヘビーな雪国の話になりますが、北海道、東北、北陸では、塩は凍結防止剤として使用されています。
高速道路や国道、県道など地下水による融雪装置が設置できない道路に、散布車で散布されています。塩は、雪やアイスバーンを低温でも凍らない塩水に変えて流してしまうものなのです。

難しい話になりますが、このような凍結防止剤は冬季路面管理マニュアルなどの散布実施ノウハウがあり、スケール発生や生態系への影響など環境負荷や大きなコストを伴うものです。そのため、ライトな雪国で個人が実施する除雪方法ではありません。

最後に

ヘビーな雪国とライトな雪国とでは、雪の扱い方が違います。
ライトな雪国では、ヘビーな雪国で実施されている降雪対策を研究し必要の有無を判断しています。数年に1回雪が積もるかどうかの都内だと、ライトな雪国で実施されている降雪対策の必要性を判断したほうが効果的です。

ライトな雪国から学んだ、都内の積雪時にしてはいけないことをまとめてみましょう。

・ノーマルタイヤの車を運転しない
・屋根や木の下など落雪がある場所に近寄らない
・足元に気を付けて歩く
自転車などの二輪車は運転しない
・散水や凍結防止剤など、ヘビーな雪国の真似をしない

以上のような点などライトな雪国事情を参考にして、都内の寒い日の降雪を乗り切りましょう!