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読むだけ、聞くだけでは英語力は上がりにくい。
参考書をいくら読んでも、英作文をいくら練習しても、英語を話せる自信がない。中高6年間も英語を学んだのに、外国人と電話するだけのことすらできない……。
そんな経験に当てはまる方も多いのではないでしょうか。それは、英語を口から発することに慣れていないから、と筆者は考えます。
今までの教育の中で英語を声に出して読む機会が少なかったことが要因の1つでしょう。だったら英語の音読を普段の学習に導入すればいいのです。
音読によって口と耳を同時に動かすことで英語を体に定着させましょう。
ということで今回は、英語学習における音読のメリットとその方法について紹介します。
なぜ音読が効果的なのか。
発音できるようになれば、聞き取るのも容易になります。リスニング力のアップです。さらに、音読する文章中に含まれている単語や表現を覚えることができます。紛らわしい前置詞の使い分けも、体に染みついて自然に表現が出てくるので間違えづらくなります。
つまり、文法力の向上にもつながるのです。ただし、この前提として、音読の題材とする文章の構造と訳を理解しておくことが準備として必要ですので注意してください。
音読の種類
音声を聞きながらの音読と言えばオーバーラッピングとシャドーイングの2種類があります。
オーバーラッピング
スクリプトを見て、音声と同時に読む方法です。最初のうちは音声についていけないことも多いと思いますが、繰り返し読むことで徐々に慣れて、スムーズに読めるようになりましょう。
シャドーイング
スクリプトを見ずに、音声より遅れて読む方法です。繰り返し読む中で自分の読むスピードが上がり、音声と同時に、もしくは音声より速く読めるようになるかと思いますが、あくまで音声より遅れて読みましょう。聞き取った音声を真似して自分の発音をネイティブに近づけ、自然なものにしていくことに意味があります。
どこでどうやって音読する?
自分の部屋
自分の部屋で行うのが理想的です。しかし、誘惑が多くて勉強に集中できないという方も多いはず。また、家族にうるさいと言われてしまう可能性もあります。そこで、以下の場所での音読をおすすめします。
カラオケ
いわゆるカラ勉というやつですね。フリータイムの一人カラオケで思いっきり音読しちゃいましょう。カラオケのテレビの電源を消し、カラオケ機の主音量を0にすれば準備は万端です。勉強する環境にお金をかけることは決してもったいないことではありません。お金をケチった結果家で誘惑に負けてダラダラする5時間を過ごすより、お金を払ってカラオケで勉強する5時間を手に入れた方がよっぽどおトクです。とはいえ、勉強に疲れたら気分転換に歌でも歌いましょう。
歩きながら
文字通り、道を歩いているときなどです。さすがに堂々とやるのは恥ずかしいと思いますので、マスクをして、なるべく小声で行いましょう。ちょっとクレイジーな人に見えるかもしれませんが、自分の成長のためです。正直ここまで追い詰められていないのならやらなくてもいいです。一週間後にTOEICがあるとか、そういった極限状態の方におすすめします。ただし、歩きながらだとシャドーイングしかできないことに注意してください。
題材① 単語と例文の音読
英単語帳の音声CDを聞きながら、単語と例文の音読をしましょう。単語を正しい発音で覚えることはスムーズなコミュニケーションをとる上でとても重要です。音読しやすい単語帳としては、キクタンシリーズをおすすめします。
題材② 問題文などの読んだ英文
リーディングの問題集の英文、解いたあとは文構造と未知の語彙の把握だけで満足していませんか?
文章量が多く読むのがおっくうになるかもしれませんが、こういった文章ほど音読すべきです。なぜなら、構造を把握し、語彙も確認して、訳を知っている状態の文章を読むことが音読の基本だからです。いわば、復習し終えた問題文は「音読の準備を終えた文章」ですから、音読しない手はないですよね。また、音読しやすいように音声CDのついた問題集を買うのがおすすめです。
題材③ 音読専用の教材「音読王」
最後におすすめの教材「音読王」という本をご紹介します。
キャッチコピーが「心にきざむ英語の名文」というだけあって、収録されている文章は名文ばかり。例えば、リンカーン大統領のスピーチの一部や、独立宣言の一部、ハムレットの名シーン、アメリカ国歌などが収録されています。どれも覚えているとカッコイイ文章ですので、「暗唱できるようになりたい」というモチベーションを簡単に維持できます。
あとがき
英語の音読という勉強法は、いたるところでおすすめされています。それだけ多くの方が効果を実感されている王道の勉強法というわけですね。たかが音読、されど音読です。まずは騙されたと思ってやってみてださい。みなさんも音読を通じて英語力を底上げしましょう!
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