漠然と将来に不安を抱える大学生が自己投資するべき5つのこと。

大学生がすべき自己投資って?

「講義を受けて、サークル活動して……このまま就活や卒業を迎えて良いのかな?」「もっと将来のために自分自身を成長させたいな。でも何をすればいいんだろう?」そんな漠然とした将来への不安を抱える方にオススメしたい、大学生のうちに自己投資すべき5つのことをご紹介します。

 

自己投資①本を読む(クリティカル・シンキングを実践する)



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本は優れものです。「普通に」読んでもどんどん知識や語彙が増えていきます。しかし、今回オススメしたいのは、普通に本を読むだけでなく、あえて「批判的に読む」ということです。それを何十冊も繰り返すことで、「自分の頭で考える力」がどんどん身に付いていきます。

本を「批判的に読む」とはどういうことでしょうか?それは、「筆者の考えや主張を鵜呑みにしないで、意識的に疑いながら読む」ということです。一見、納得のいく主張であっても、「主張におかしな点は無いだろうか?」「根拠や証拠に乏しくはないか?」「論理的な誤り(誤謬)はないか?」「反論できる点はないだろうか?」など、健全な批判的精神で疑ってみます。これを「クリティカル・シンキング」(批判的思考)と呼びます。

とはいえ、小説やエッセイなどは楽しんで読むが一番かと思います。もし「クリティカル・シンキング」を実践して読むなら、筆者が何かを主張しているタイプの本をオススメします。

また、本屋だけでなく図書館も積極的に利用してみましょう。近場の図書館でも良いですが、大学生である今のうちに、大学の図書館で本を読み漁ってみるのもオススメです!

大学生のうちに知識や語彙を増やし、そして「クリティカル・シンキング」に慣れておくと、大学を卒業する頃には、社会人として十分通用するレベルの思考力を身に付けられているはずです。

 

自己投資②一人旅をする



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本を読むということが、内の世界を広げることであれば、旅をするということは、外の世界を広げるということです。大学生という比較的時間のあるときに、旅をしてみましょう。

オススメしたいのは一人旅です。友人、家族、恋人との旅行も楽しいものですが、一人旅をして、自分の行きたい場所をゆっくりと巡ることをオススメします。海外でなくとも構いません。旅をする期間は一週間以上が望ましいと思います。自分を日常とは異なる場所に置き、そこで十分に非日常を楽しんでみましょう。

そして、一人旅をするだけでなく、一つ課題を決めてはどうでしょう。オススメは「旅先で、少なくとも一人、知らない人に声を掛けてみる」というものです。「旅の恥はかき捨て」という言葉があります。たとえ恥をかいてもその場限りという意味です。
旅先の地元の人や、自分と同じ旅人に、思い切って声を掛けてみましょう。意外と会話が弾むものですよ。そうやって外の世界を広げながら、自分の将来や進路について、じっくりと思いを巡らせてみるのも良いかと思います。

ただし!話しかける相手と場所はよく考えましょう。そして、まともそうな相手でも、その場でお別れするようにしましょう(場所の移動を提案されても断った方が安全です)。特にあなたが女性の場合や、海外で実践する場合は、十分に慎重に行動してくださいね。

 

自己投資③コミュ力を伸ばす



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本を読むことは、内の世界を広げること。旅をすることは、外の世界を広げること。会話をすることは、人の世界を広げることです。大学でもそうですが、コミュ力(コミュニケーション能力)は大学卒業後も超重要です。

尚、自分のことを「コミュ障」と考えている方からすれば、コミュ力を伸ばすなんて聞くと「黙れ」と言いたくなるかもしれません。大丈夫です。筆者もどちらかといえばコミュ障側の人間です。飲み会で一言も話せずに帰ったこともあります。空気です。しかし、コミュ力が高いほうが色々と得をするのが現代の人間社会です。会話が苦手な人でも、伸ばす努力をすることで多少はマシになります(経験談)

さて、そもそもコミュ力とは何でしょう?コミュ力は以下の二種類に大別できると思います。

1.雑談力
2.論理的な会話力

一つ目の「雑談力」が高い人というのは、聞き上手な人、面白い話のできる人、場を盛り上げられる人、話題や話のネタが豊富でどれだけ話しても飽きないような人のことです。お笑い芸人等に求められる「コミュ力」はこちらです。筆者が特に苦手なのもこちらです。

「論理的な会話力」が高い人というのは、説明やプレゼンが分かりやすい人、筋の通った明快な発言のできる人、ディベートが得意な人といった感じです。弁護士等に求められる「コミュ力」はこちらですね。

それぞれ伸ばし方が違います。

雑談力の伸ばし方
・話題(話のネタ)を積極的に仕入れるようにする
・「笑えるエピソード」「あるあるエピソード」などをサッと話せるよう覚えておく
・沈黙を恐れない勇気を持つ
・あとはやはり実践あるのみ。人と話す機会を増やす

論理的な会話力の伸ばし方
・クリティカル・シンキングを実践する(「本を読む」の項目を参照)
・一人プレゼン(調べたことを一人で壁に向かって説明してみる。3分間など時間を決める。ちょっと寂しい)
・「だから」(so)、「なぜなら」(because)、「そして」(and)、「しかし」(but)を意識して話す
・あとはやはり実践あるのみ。論理的な会話を求められる機会があれば積極的に話す

「コミュ力を伸ばそう」と意識するだけでも違いは出てくると思います。

 

自己投資④英語を勉強する(TOEICに挑む)



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「英語ができる」というメリットは大きいです。

・就活時の評価が高い(特にTOEICの高得点を有している場合)
・英語力が必要とされる業務・仕事ができる
・情報収集の幅が広がる(英語でしか得られない情報というのも数多くあります)
・海外小説や洋画を翻訳無しで原作のまま楽しめる
・海外旅行で役に立つ
・英語圏の友人が作れる etc.

もしあなたが自主的に何かを学びたいと思うなら、英語をオススメします。ただ、目標もなく勉強しようとしてもなかなか続きません。そこで、英語学習をしながらTOEIC※を受けることをオススメします。

※TOEIC(トーイック):英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテスト。TOEICで高得点を取ることができれば、就活時にも有利になります。

どうでもいい話ですが、「American」は「メリケン」と発音するとそれっぽくなります。(こういうトリビアも無駄に増えていきます)

 

自己投資⑤株をやってみる



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もしあなたに10万円~20万円ほどの貯金(余裕資金)があるならば、株をやってみることをオススメします。株を始めることで、経済状況、企業活動、人間心理、損切りという概念、「機関」と呼ばれる存在など、本当に数多くのことを学べると思います。

ちなみに、株の「現物取引」なら、投資した額以上を損することはあり得ません。10万円を投資したなら、10万円以上の損は無いということです。ただし、「最悪、10万円を失ってもいい」という覚悟で株をやる必要があります。全額失っても良いと思える額で始めましょう。10万円では買える株も限られてきますが、その限られた中で上がりそうな株(銘柄)を探すというのも、また一つの勉強になると思います。

投資家として成功している人は、若いうちから株を始めている方が多いです。

ダイヤモンド・ザイ編集部の調査によると、投資で億の資産を築いた204人にアンケートを取ったところ、投資を始めた年齢は「10代が2%、20代が32%、30代が33%、40代が19%、50代が12%、60代が2%」だったようです。20代~30代で始めた人が65%ということですね。筆者は20代で株を始めましたが、投資歴が長ければ長いほど「株式市場がどういうものか」を理解・体感できるので、確かに若い頃から始めた方が有利だとは思います。

ちなみに、約6兆円の資産を持つウォーレン・バフェット氏は11歳のときに初めて株を購入しています。有名な日本人トレーダーのB・N・F氏は大学3年生のときにバイトで貯めた160万円を元手に株を始め、2008年末には218億円まで増やしています(現在の資産額は不明ですが、2016年現在も四季報に大株主として実名が載る時があるので、バリバリ現役のようです)

なんとも夢のある話ですよね。勿論、その裏には何人もの「敗者」がいるのですが……

もしあなたに「最悪、全額失っても良い」と思える余裕資金があるなら、株という刺激的でデンジャラスな世界を一度体験してみるのもアリかもしれません。

いかがでしたでしょうか? 

以上が「大学生が自己投資するべき5つのこと」です。できそうなものから是非実践してみてくださいね!